09

「気になる点?」



「はい。今年の春から新しく配属された、加藤というやつは知っていますか?」

「えぇ。」



前から噂になっているが、加藤は親が大物の政治家でコネで本部に配属されたらしい。でも、加藤と高木君の左遷が関係あるの?



「前から、加藤は佐藤さんに憧れていたらしいんです。で、佐藤さんと仲の良い高木君に嫉妬をし、左遷をさせるように企てた…という話があります」



「ふざけないでよ!!」



私は怒りで、近くにあった椅子を蹴った。





当たり所が悪かったのか椅子を蹴った足が痛んだ。



「痛っ…」


「どうしたんですか?」


「何でもないわ。それより、その加藤君って人…許せない!
自分のために高木君を左遷させようとしたんでしょ?!」


「はい、そうなりますね」


「私、加藤君に一度会って話つけるわ!」





「え!?大丈夫ですか?」



「大丈夫よ。私は警察官だし、加藤君がもし暴力ふってきたら、倍返ししてあげるわ。」


「あははは。そうですね。」



私は白鳥君から加藤君のアドレスを聞き
会う約束をした。



次の日
高木君に誤解を解こうとしたけど
話しかけると謝ってどこかへ行ってしまう。


このままだと終わってしまう。


加藤君との話を蹴りつけたら
高木君にちゃんと言おう。


私は足早に待ち合わせ場所へと向かった。




2013/03/21


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bkm
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