「気になる点?」
「はい。今年の春から新しく配属された、加藤というやつは知っていますか?」
「えぇ。」
前から噂になっているが、加藤は親が大物の政治家でコネで本部に配属されたらしい。でも、加藤と高木君の左遷が関係あるの?
「前から、加藤は佐藤さんに憧れていたらしいんです。で、佐藤さんと仲の良い高木君に嫉妬をし、左遷をさせるように企てた…という話があります」
「ふざけないでよ!!」
私は怒りで、近くにあった椅子を蹴った。
当たり所が悪かったのか椅子を蹴った足が痛んだ。
「痛っ…」
「どうしたんですか?」
「何でもないわ。それより、その加藤君って人…許せない!
自分のために高木君を左遷させようとしたんでしょ?!」
「はい、そうなりますね」
「私、加藤君に一度会って話つけるわ!」
「え!?大丈夫ですか?」
「大丈夫よ。私は警察官だし、加藤君がもし暴力ふってきたら、倍返ししてあげるわ。」
「あははは。そうですね。」
私は白鳥君から加藤君のアドレスを聞き
会う約束をした。
次の日
高木君に誤解を解こうとしたけど
話しかけると謝ってどこかへ行ってしまう。
このままだと終わってしまう。
加藤君との話を蹴りつけたら
高木君にちゃんと言おう。
私は足早に待ち合わせ場所へと向かった。
2013/03/21
bkm