Happy Halloween !!
「Trick or Treat!!」
「なんやねん、いきなり」
んふふ、と笑顔で俺を見下ろして来たのは俺の幼馴染み。
貴重な昼休み、俺は屋上での昼寝を邪魔された。
嬉しそうにしっぽ揺らして何があったっちゅうねん。
「お菓子ちょうだい?」
手のひらを俺に向けて早く早くとお菓子をねだる。
「なんや腹でも減ったんか?」
「ちゃうよ〜!」
ぷくっと頬を膨らませて怒る仕草をする。
ころころと表情が変わって、見ていて飽きひんのがコイツのええとこや。
「ほんなら何で菓子なんか…」
しゃあない、とポケットの中に何か入っていないかごそごそと探る。
手のひらに小さく何かが当たった。
「これでええか」
手には小さなチョコレート。
何でこないな甘いものがポケットに入っとるのかは俺自身分からんかったが今はまぁ、別にそんなことどうでもええ。
それを和葉へと渡す。
「…あ、うん。おおきに」
菓子が欲しいと言って来たのはコイツやのに、なんだか浮かない顔をしよる。
「なんや、欲しくないんか?」
「…平次なら、持ってへんと思ったのに」
小さな声で言ったことを俺は聞き逃さなかった。
「は?どういうことや」
「…平次やったらお菓子なんか持ってへんやろなぁって」
「持ってないほうが良かったんか?」
「…いたずら、出来るなぁ思うて」
…なんや、コイツ。可愛ええやんけ。
俺に悪戯したくて菓子なんぞ貰いにくるフリしよったのか。
ちょっと勿体無いことしてもうたな。
悪戯…。和葉が言う、悪戯ってなんやったんやろ。
そんなことを考えていると、和葉は「お菓子おおきに、ほなアタシ行くね」と行ってしまった。
(Trick or Treat…)
「あぁ、今日はハロウィンか」
ようやく思い出した俺は、和葉が居るであろう教室へと向かった。
つづきは こちらから。
「Trick or Treat!!」
「なんやねん、いきなり」
んふふ、と笑顔で俺を見下ろして来たのは俺の幼馴染み。
貴重な昼休み、俺は屋上での昼寝を邪魔された。
嬉しそうにしっぽ揺らして何があったっちゅうねん。
「お菓子ちょうだい?」
手のひらを俺に向けて早く早くとお菓子をねだる。
「なんや腹でも減ったんか?」
「ちゃうよ〜!」
ぷくっと頬を膨らませて怒る仕草をする。
ころころと表情が変わって、見ていて飽きひんのがコイツのええとこや。
「ほんなら何で菓子なんか…」
しゃあない、とポケットの中に何か入っていないかごそごそと探る。
手のひらに小さく何かが当たった。
「これでええか」
手には小さなチョコレート。
何でこないな甘いものがポケットに入っとるのかは俺自身分からんかったが今はまぁ、別にそんなことどうでもええ。
それを和葉へと渡す。
「…あ、うん。おおきに」
菓子が欲しいと言って来たのはコイツやのに、なんだか浮かない顔をしよる。
「なんや、欲しくないんか?」
「…平次なら、持ってへんと思ったのに」
小さな声で言ったことを俺は聞き逃さなかった。
「は?どういうことや」
「…平次やったらお菓子なんか持ってへんやろなぁって」
「持ってないほうが良かったんか?」
「…いたずら、出来るなぁ思うて」
…なんや、コイツ。可愛ええやんけ。
俺に悪戯したくて菓子なんぞ貰いにくるフリしよったのか。
ちょっと勿体無いことしてもうたな。
悪戯…。和葉が言う、悪戯ってなんやったんやろ。
そんなことを考えていると、和葉は「お菓子おおきに、ほなアタシ行くね」と行ってしまった。
(Trick or Treat…)
「あぁ、今日はハロウィンか」
ようやく思い出した俺は、和葉が居るであろう教室へと向かった。
つづきは こちらから。
2013/10/31 Thu 00:00