何が悪い! | ナノ
約束

 


「ん、う…」

ゆっくりと瞼を開けるとそこは見慣れない部屋で、でも造りが俺の部屋と同じ。
ここ、どこだっけ…?
って思って迂闊に起き上がろうとしたのが間違いだった。

「ひぐっ!」

いっ、いってえええぇ!!
何っこの激痛っ!!
腰っつかケツっ!!
いや腰もだけどそれよりケツ!!
マジパネェ!!
痛みにベッドで小さく身悶えてたら漸く思い出した。
俺、疾風と、ヤッちまったなぁ。
しかも盛大に、ずっとハメっぱなしで。
あれ、何か俺、とんでもない事してね?
おおおおおいいいいぃぃぃっ!!
何友達とヤッちゃってんだよぉっ!!
しかもっ、しかもぉっ!!
かなり、良かった…!!
あちゃあああ!!

「んー…優?」

寝起きのセクシーボイスで俺を呼ばないでマジで。
そんな声出されたらさっきまでのおセックス思い出しちゃうからぁぁあっ!!
なーんて俺の思いは届かないまま腰に腕を回されて抱き寄せられた。
今日の疾風、何でこんなに容赦ないの?
俺下半身、主にケツが痛いから動かさないでほしいのにぃっ!

「優、おはよ」

それはそれは甘い王子様みたいな笑顔で挨拶してくる。
このっ、イケメン!
しかも顔中にちゅっちゅっちゅっちゅってああもう!
何この甘い雰囲気っ!
気恥ずかしく感じながら俺も口を開いた。

「お、あ゙よ…」

何だこの酷い声。
改めて声出したら何か喉も痛いし。
うわっ、いってぇっ!
そんな俺の様子を見て疾風が楽しそうに笑う。
こんの隠れドSぅっ!


 


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