何が悪い! | ナノ
開拓

 


「本当に優は考えてる事が顔に出るよな…俺が貰う初めてはこっち」


小さく笑い声を漏らす様子を見て安心した。
良かった、機嫌直ってる。
いや、待て俺。
安心してる場合じゃないよね。
だって疾風の指が何回もあ、あ、穴をっ…!


「最初はバイブとかで慣らした方が良いかもしれないけど、玩具に一番取られんの嫌だから痛くても我慢してね?」

綺麗な笑顔を浮かべてるけど内容がちっとも優しくない。
つか、もしかしなくても俺掘られんの!?

「う、ぁ…疾風、やだぁっ…」

何回も入り口を撫でられて不快感に息が詰まり首を横に振って拒む。
いつもの優しい疾風なら止めてくれるって信じてるっ。

「我儘言わないの」

……俺の希望は儚く散った。
しかもお仕置きと言わんばかりに人差し指が少し押し込まれた。

「イッ…あっ、あ、いた、いぃっ…」

何この痛み。
ちょっと指が入っただけで体中に嫌な汗を掻く。
今まで陵辱系のエロゲのアナル攻めで興奮してごめんなさい。
泣いててもほんとはイイくせにとか思ってごめんなさい。
こんなに痛いなんて知らなかったのぉぉ!!
出るのも入るのも同じとかそんな軽い気持ちだった…ごめんなさい。
あまりの痛みに限界まで張り詰めてた俺のチンポも少しずつ萎えていく。

「やっぱこれだけじゃ足りないか」

何やら呟いてる疾風は指先を入れたまま身を起こしてベッド脇にある棚の引き出しに手を伸ばす。
動かないでぇぇっ!お前動くと指の角度が変わって中刺激されるからぁっ!

「これで少しは楽になるよ」

「ひぁっ!」

急に穴からチンポにかけてぬるつく冷たいものを塗られて腰が跳ねた。
恐る恐る見るとローション塗れになってる俺の下半身を満足そうに笑ってる疾風が視界に入る。
今更だけど俺、疾風に色々見られてるっ!!

「やっやぁっ、みない、でぇっ…んっ!」

顔に熱が帯びて首を横に振ってさっきの経験からどうせ無駄に終わるだろうと思いながらも懇願した時、体が急に疼いてきた。

何でこんな、熱いっ…

「即効性がある媚薬なんだけど、もう効いてきた?」

ローションのボトルに書かれた説明を読みながら問い掛けてくる。

媚薬、だと…!?


 


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