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「はや、てぇっ…ひっう、いき、たいよぉ…」
自慢じゃないけど俺は堪え性ないからっ。それが快感に繋がる事なら尚更だっ。
あとちょっとでイけるのにイけない…こんなの拷問だ。
「もうちょっと我慢な?イくと落ち着いちゃうだろ?」
もう疾風の言葉を聞き終わる前に何回も頷く。
疾風の言う事は正しいから早くっ、早くイかせて!
「も、むりぃっ、んっ、いき、たい…はやてっはやくぅっ」
目に溜まった涙が輪郭を伝って流れ落ち、疾風を見上げて訴えると疾風の顔が近付く。
「…そんなに煽るなよ」
呟かれると直ぐに唇が重ねられた。
疾風のキスはほんと気持ち良い。
もう自分から舌を絡ませる余裕なんて無いからただ深めるように夢中に角度を変える。
もー…早くイきたい。
なんて考えてると唇が離れた。
疾風は濡れた口許を舐めて見下ろしてくる。
なんか、エロい。
「お前の初めては俺が貰うから」
その言葉に驚いて頭がスイッチが入ってフル活動し始めた。
それは似たような台詞を聞いた事あるからだ。
確か『マジカルミッドナイトぱぁてぃ』のお姉様系の眼鏡美人、チェルシーちゃんの台詞。
『貴方の初めては私が貰うわね』
そう言ってチェルシーちゃんは俺を押し倒してそのまま上に跨がって…って、あれ?
疾風がこの台詞を言うって事はもしかして
疾風on俺?
抱かれたいランキング上位でもほんとは自分が抱かれたかったのか?
だから俺にこんなっ…でも何か納得。
そうじゃないと相手に不自由しないはずの疾風が俺を襲うなんて…
「優、ちょっとは集中しろ」
「うぁっ!」
いつの間にか俺は下半身がすっぽんぽんになっててしかもその…俗に言うまんぐり返りの体勢になってる。
目の前にフル勃起してる俺のチンポがこんにちはしてるし。
そして両膝に縄を掛けられてそのまま脚が閉じないようにベッドヘッドに括り付けられてた。
ほんといつの間に…!
「やっ、こんなっ…」
顔に一気に熱が集まる。だって縄とか何であんのっ!つか疾風の手が俺の尻を撫でてるしっ!
でもこの状態で俺が疾風に入れるとか無理じゃね?
マニアックな体位が好きとか?
混乱していると疾風の指が尻よりもっと深い入り口を撫で始めた。
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mokuji]