何が悪い! | ナノ


 


確かにヤッてる最中に結構色々したけど、蓮様には敵わないって。

「お、俺で良いの?「はいっ!」

返事早っ!
さっきまで真剣な顔して話してたのにもうデレッて顔になってる。
うん、忠犬って感じ。

「レイラ様を思い出させるような責めに自分の快感の為に誘惑する妖艶さ、乱れた時の可愛らしさ全てが俺の理想ですっ!」

あ、やっぱりレイラちゃん意識したの分かったんだ。
こいつもそうとうやり込んでるぜ。
てかこれは褒めてるんだよね?
普段褒められるような事してないから照れ臭いんだけど。

「貴方こそが俺の理想のご主人様なんです」

「あ、ありがとう。あのさ、優で良いよ。敬語も慣れないし…ご主人様って言うも敬語もセックスの時だけって事で」

蓮様が普段は蓮で良いよって言った意味が分かった気がする。
ご主人様呼びって恥ずかしい…!
ゲームでは萌えるのにねっ。


「それって…また、ヤッてくれるって事なのか?」

敬語を却下したら不満そうだったけど何か目がキラキラしてる。
片手を氷のうを押さえる雨宮の手に添えて自分で押さえようとしたらそのまま掴まれて両手を目一杯握られた。
ちょっ、何か痛い!力強いって!

「別に、良いけど」

だからお願い、手の力弛めてぇぇっ!
そんな願いを込めて腕を動かしたらちょっとだけ力が弛められた。
まだガッチリ握られてるけどね。

「でも蓮と付き合ってるんじゃ…」

「え?付き合ってないけど」

雨宮の目が見開いてる。
そんな反応されたら困るよ。
付き合ってとか言われてないしイエスとも言ってないから付き合ってないよね?

「蓮をあそこまで惚れさせて手玉に取るなんて…魔性だな」

「魔性…」

一気に女王様レベルが上がった気がするぞ。
気がするだけだけどねっ!
漸く掴まれてた手が解放された。
何かジンジンしてるー。

「でもすっげぇ嬉しい。もうご主…優とヤれないと思ってたから終わらせたくなくて…」

「自分で媚薬飲んで俺にも飲ませたんだ」

素直に頷いて雨宮は体を屈めて擦り寄ってくる。
犬っぽくて可愛いとか思っちゃったよ。
こんなに懐かれるなんて誰が予想できた。
いや、誰も予想出来なかったね。
雨宮、犬耳似合いそうだなーとか思って頭を撫で回した。


 


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