声に乗せて | ナノ
今は

 


桜慈に引っ張られるがままに部屋に入った。
カチャッて鍵を閉める音が聞こえて何をするのか聞こうとした時には桜慈に押し倒されてた。
すぐ後ろにベッドがあったから痛くは無かったけどこの展開についていけない。
見上げた桜慈は笑ってるけど目が据わってる。
おっ、桜慈ーっ!いつもみたいに可愛く笑ってーっ!

「燈瑪ー…これ、誰かにバレて襲われかけたりしてない?」

「んぅっ…んっう、して、ないっ」

桜慈もベッドに乗り上げて膝で膨らんだ股間を刺激してくるもんだから咄嗟に口許を押さえた。
桜慈っ、そこは男の急所で敏感な場所なんだって!
首を振って答えたらにこって愛らしく笑った。
可愛い。
すっごく可愛いけど今の状況が状況だから見とれてらんない。
小刻みに膝で刺激されて腰が揺れてしまう。

「燈瑪って敏感だよね。首とか弱いし」

「んんっ!はぁっ、う、おう、じっ」

知ってるなら首元に吸い付かないでぇっ!
逃げても逃げても桜慈の唇が触れて軽く吸われる。
もう頭真っ白だよ。
首元の刺激に気を取られていたから気付かなかった。
気付いた時にはもうスラックスを膝までずらされて桜慈の手が下着越しに揉んでた。

「ふぁっ!お、うじっ…だめっ…」

「駄目?でも段々濡れてきたよ?」

触られたら誰でも勃っ…え?
濡れてきたって…
恐る恐る視線を股間に向けたら下着に染みが出来てて桜慈が手を動かす度に濡れた音が耳まで届く。
恥ずかしすぎるっ。
恥ずかしいから止めてほしいのに体に力は入らないし気持ちいいしでどうしたら良いのか分かんなくなってきた。
今まともに頭働いてない。

「燈瑪の啼いてる声って女の子みたいで可愛い…大丈夫、ちゃんと気持ち良くしてあげるから」

「はぁっ、うっ、おうじっ…んぁあっ!やっ、めっ…んぅ!」

気持ちいいからか恥ずかしいからか分かんないけど涙が溢れてきた。
桜慈の大丈夫の根拠が分かんないよっ。

手が離れてほっとしたような物足りないような感じに襲われていたら桜慈が、俺のナニをっ…!
流石にそれは駄目だって!
軽く脚を動かして離すように促したら逆に先端を吸われて力が抜けた。
もうなす術がない。


 


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