声に乗せて | ナノ


 


さっきより力を込めて扱かれて頭が真っ白になる。
相変わらず扱かれてる自身から目が離せない。

「やらしい、っ…」

「ふっ、ぁっ…あ!いっ、ひっかいちゃ、やっ…んぅうっ!」

「はぁっ…」

俺がずっと見てるのに気付いて笑みを含んだ声で囁いてくる。
…掠れた声で笑うように言われてドキドキするなんて。
ラストスパートを掛けるように扱いたまま親指で何回も先っぽを引っ掻かれたら腰がゾクゾクして呆気なくイッてしまった。
さっき出したばっかりなのに早すぎるよ俺。
そして俺とほぼ同時に陵もイッて精液を吐き出した。

「す、ごい…」

思わず言っちゃった。
だって俺の胸までどろどろになるぐらいいっぱい出したから。
2人分だけど俺はさっきも出したし殆ど陵の…だよな?
汚れた腹とかを見てたら陵の手が伸びてきてその精液を塗り込むように広げてく。
ちょ、ちょっと!

「馬鹿っ、止めっ…んっ!」

指先が乳首を擦って思わず声が漏れた。
ごくりって息を飲む音が聞こえて恥ずかしい。
散々イッたお陰で今は冷静に考えられる。
この展開はこの先に進んだら大変な事になる。
桜慈の本みたいになるっ!


「も、もう、終わりに…え?」

宥めようと陵を見上げたけどすぐに視界が変わった。
今度はソファーに伏せてる。
体勢が変わると陵が両手で尻を揉むように撫で始めた。

「まだお仕置き中だから駄目」

「えっ、ぁ、うっ…」

撫でてた陵の指が尻に食い込んでちょっと痛い。
そっか、これってお仕置きだっけ?
忘れてた。
お仕置きなら仕方ない…よね?
現実逃避をするように頭の中で自問自答を繰り返していたら陵の親指が後孔に触れた。
待って、これはほんとに洒落にならないよ!


 


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