「精霊を仲間にしたいんだけどなかなかいないなあ……」
「ようユズ、何してんだ?」
「あ、カシス。精霊がいないか探し回ってるの」
「ここ学校だぜ? もうとっくにみんな仲間にしちまった後なんじゃねーの?」
「分かんないよ。もしかしたら新しい子が来ているかもしれないし」
「ふーん? ま、そうかもな。俺も探してやろうか?」
「わ、いいの? ありがと〜」
「……何してるのユズ?」
「あ、シードル。精霊を探してるの。カシスも手伝ってくれたんだ」
「へえ……。ねえユズ。そのカシスは君の後ろにぴったりと張りついているんだけどさ。君、今、床の上に四つん這いになってお尻を突き出していてシャツの裾が垂れ下がって中身が見えそうな状態なんだけど」
「ぴゃあああああっ!? な、なななななな何で言わないの言ってよカシス!」
「ぷっ……! 聞いたかシードル、ぴゃあああ、だって。どんな悲鳴だよ全く」
「ユズが意味不明で馬鹿なのは元からじゃないか」
「ううう、恥ずかしいよ……カシス、まさかとは思うけど、その、下着とか見えた?」
「いや見えなかったぜ? けど、ちと子供っぽいピンクだったな」
「うああああ忘れろおおおおお!」
どっかーん!
「……ユズ、補習ね」
「そんなマドレーヌ先生、カシスが悪いのに!」
「俺、全治二週間なんだが」
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