俺ら三人が恋人になって一週間が過ぎた。

 そもそも男同士で恋人とか三人で恋人とかどうよって疑問はあるけど、考えても仕方ねえからスッパリ切り捨てた。

 だってほんとに考えても仕方ねえし。

「やー、エイトのほっぺたマジ柔らかいなぁ。ふにふにしてら」

「っ、おい、やめてくれ……」

 エイトのほっぺ、柔らかくて触るとすっごく気持ちいいんだよ〜、ってジャックが言ってたから実践してみたら、本当に凄く柔らかい。

 何だこれ餅じゃねえの。

「かーわいー」

 って俺が囁くと、エイトの頬が真っ赤になった。

 初心な女の子かよ。可愛いなあ。

 ジャックがこいつの事を好きになったの分かる気がする。

 エイトってスゲェ可愛いな。

 女の子みたいに物凄く優しくて柔らかくて甘えさせてくれるってわけじゃないけど、何て言うの?

 根本的な何かのどこかが全く穢れてなくて、真っ白なままで、そこを知ってしまうと構わずにはいられなくなるくらいに変なフェロモンみたいなのが漂ってる。

 本人は自覚が無いんだろうけどさ。

「なあなあエイト」

「何だ、……っ」

 唇を塞いでやると、エイトの肩がぴくんと跳ねた。

 女の子みたいな反応だな。つかひょっとしたら女の子とキスした事ないとか?

 まあいいや。

「これから一週間くらいジャックが任務でいねえから、俺ら二人で慰め合おうぜ」

 別に摘み食いくらいしてもいいよな。

 俺、ジャックがいたらどうせ受けなんだし。

 って事はエイトが総受けか。うーん。

「そういや今まで一度も3Pやった事なくね?」

「な、そ、そういう事を言うなっ!!」

 ぶん殴られた。

 痛ェよハニー。





 

 

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