何か最近、俺に対するみんなの態度が違うような気がする。


 例えば三郎は、


「おはよう八。今日もF直前のEカップのお胸がたゆんたゆんしていて最高だな。揉ませろオイ」


 って言って手ェ伸ばしてきたから顔面にパンチぶち込んだら本気で泣いて逃げたし。


 例えば雷蔵は、


「御免、数学の教科書を忘れちゃった。貸して。それにしても今日もスカートから伸びる太腿とふくらはぎと足首のラインとバランスと筋肉の付き具合が絶妙だね。今度触らせてよ」


 って言って手ェ伸ばしてきたから数学の教科書の角で頭を小突いたら痛いって喚いて逃げたし。


 例えば勘右衛門は、


「おーい、一緒に帰ろう八ー。それにしても今日もポニーテールに掻き上げて露わになったうなじが白くて綺麗だな……」


 って言ってうなじにふぅって息を吹きかけてきたから勘右衛門のうなじにチョップをかましたら変な悲鳴を上げて倒れたし。


 三人とも触ってこようとする場所やその時の言動はそれぞれ違うんだけど、とにかく何となく、


「女の俺に違和感を感じてんのかな。最近スキンシップが激しいんだよ。前はすれ違った時に胸をちょっと触ってきたり足を触られたりうなじを舐められたりする程度だったのに」


「八、今度からあいつらに何かされそうになったら俺を呼んで」


















「兵助、悪いのは女に生まれ変わってエロい体つきに成長した八だ! 俺達は何も悪くない!!」


「少しは見習えよお前……。俺に叱られて八に平謝りしに行った雷蔵と俺に土下座した勘右衛門と、我慢している俺を」


「しょうがないだろう! ――疼くんだから!」


「彼氏の俺の前でそれ言うのか」



 
 




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