ああもう、好きで好きで仕方ない。


 さらさらしている細くて長い黒髪とか、スカートから伸びている真っ白くて白い足とか、よくよく見るとふんわりと制服の胸元を押し上げている柔らかそうな胸とか、細そうな腰とか、可愛くて可愛くてたまらない。


 ソプラノよりアルトに近い低めの声も、長い睫毛をたたえた目も、すうっと通っている綺麗な鼻筋も、ちょい薄めの唇も、触ると実はぷにぷにしている頬も、愛おしくてたまらない。


 好き好き大好き。


 普段は冷静で、たまにクラスメートの前では穏やかな顔で笑ってみせるところも、困った時は眉尻を下げるところも、実践授業では躊躇いなくリーダーシップを発揮させて皆を守ろうとするところも。


 全部、丸ごとひっくるめて愛している。


 庄ちゃん、愛してる。

















「え。何で」


「俺が庄ちゃんを愛してるから!」


「私は団蔵のこと、そんなふうに見ているわけじゃ……」


「庄ちゃん愛してる!」


「……相変わらず人の話を聞かないね、もう……」




 





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