「庄、ちゃん」


「何?」


「しょ、っ、ちゃん」


「……どうしたの、もしかして具合が悪いの?」


「心臓が痛い」


「え?」


「心臓が痛くて、胸の奥が苦しくて。息ができない」


「落ち着いて、深呼吸をして。はい、吸って」


「すー……」


「吐いて」


「はー……」


「どう?」


「……まだぎゅーって痛い。息がし辛い」


「ほ、保健室に行こう。何かの病の前兆かもしれない」


「庄ちゃんが」


「?」


「庄ちゃんが俺のこと見てくれたら、治るかも」
















 君のことが好きすぎて、息ができない。





 





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