「キクノさんこんにちは」

「あら、こんにちは、ヒカリちゃん」

「私、最近、編物を始めたんです」

「まあ、そうなの」

「それで、一作目のこの膝掛け。編目自体はシンプルですけど、頑張ったので……キクノさんに受け取って欲しいです」

「あら……私に? とても光栄だわ。有り難う」

「受け取って、くれるんですか?」

「勿論よ。……これ、とても良くできているわ。頑張って編んでくれたのね。本当に有り難う」

「……えへ、へへへへへ。……いえいえ、ママに教わりながらだったので」


 


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