これにて一旦、終幕とさせて頂きます。
……長引いてすみませんでした。
本当に申し訳ありません。
妄想満載のネタから設定を考え、勢いのままに書き綴った話です。
それなのに、優しいコメントを下さった読者様に本当に感謝です。

最初は「ワタルさんと、ワタルさんの事があんまり好きじゃないヒロインの話が書きたいなあ」という思いつきでした。
管理人は十代の頃はレッドやクリスが好きだったのですが(今も好きなのですが)、二十代に入ってから、ワタルさんやシロナといった大人キャラがだんだん好きになっていきまして。
チャンピオンという高い地位についているのに、とっても気さくなお姉さん風味のシロナさん。
カントーとジョウト、両方の地方のセキエイリーグでチャンピオンを務め、ドラゴン使い達から憧れられているワタルさん。

この話のワタルさんは、恐らく読者の皆さんが想像していたようなワタルさんとは、かなり違っていたと思います。
私の妄想が満載でしたので……。
もしこれだけの負担を抱えていたとしたら、こんな風にちょっと歪んだとしても、いい風味かなあ、と。
そんな風に思ったのが最初の始まりです。

ヒロインは最初、ワタルさんにあまり良い感情を持っていませんでした。
それで逆にワタルは興味を抱き、やがては双方とも恋愛感情に発展しました。
そして大団円になったのですが、最初のヒロインはワタルさんにはあまり近づかないようにしていました。
しかし、ナズナちゃんが間に入って二人を繋ぎ、ナズナちゃんのミニリュウがちょっかいを出して二人が遭遇する場面を増やす事で、二人は少しずつ対話を重ねていきました。
逆にいえば、ナズナちゃんとミニリュウがいなければ、この二人の恋愛はそもそも始まらなかったかもしれません。
つまりはそれだけの労力をかけて、ようやく二人は互いに興味を持ち始め、恋を始める事ができたのでした。

それが『遺伝子ノイズ』です。
様々な負担を抱え込みすぎて感覚がちょっと麻痺したワタルさんと、ワタルさんにとっておいしいスパイスが詰まった(と本人は分かっていません)ヒロインが出会い、距離感を探り合いながらゆっくりと近づいていくというコンセプトでした。
最初は一人の大人として無難に振る舞っていたワタルさんが徐々に本心を明かしていく、というのが一つの筋でしたが、それを表し切れた自信はありません(汗)。

この話の連載中に10000を越えました。
本当に有り難いです。嬉しいです。
見守って下さった方々、感想を下さった方々、ここまで読んで下さった方々、本当に、本当に有り難う御座いました。


 

 
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