*女の子狩屋はサッカー部のマネージャー


 最近。

 AVでもアダルト雑誌でもなく、狩屋を夜のおかずにしている。

 狩屋なんてまだ中学一年生で、当然ながら身体は未成熟だし、胸とかもそんなにあるわけじゃない。

 じゃあ、出ているところは出ている、と評価できるかと問われれば、それも難しい。

 繰り返すが、狩屋はまだ中学一年生だ。だから将来セクシー系に育つかキュート系になるか、その辺もまだ判別できない。

 つまりは『子供』って事だ。

 周りの女子と比べてみても、狩屋は早く彼氏を作りたくて男子とじゃれ付くようなタイプでもないし、早く大人になりたくて早熟な振りをするわけでもない。

 今はサッカー部のマネージャーとしての仕事と責務をひたすらこなしている。性にも異性にもあまり興味を示していないのだ。

 サッカー部の俺としては、狩屋の働きぶりは感謝すべき事のはずなんだが……最近の俺はどうにも別の思考を働かせてしまう。

 好きな男とデートに行ったりしないのかな、とか。

 まさか汗の染み込んだ部員のユニフォームを使って一人エッチしてんのかな、とか。

 狩屋は本当に真面目に仕事をしてくれているのに、これは狩屋の尊厳への冒涜と言ってもいい妄想だ。

 けど口に出さなきゃバレないんだし、いいだろうと俺は開き直っている。

 それより分からないのは、どうして俺はこんな事を考えるのかという事。

 何でこんなに狩屋の事を考えるのか。

 何で狩屋の事を考えないとヌけないのか。

 何で狩屋の事を考えるとヌけるのか。

 俺の頭の中は狩屋だらけだ。

 夜は狩屋とエッチする妄想でヌくし、朝に起きると夢の中で狩屋に会えなかった寂しさからまた勃起するし。

 授業中は狩屋とエッチする妄想が止まらないし、部活中は狩屋が松風と喋っているのを見ると苛立ってしまうし。

 狩屋の事を見ると、唇とか鎖骨とか胸とか太腿とか、そういうところを見てしまうし。

 狩屋と喋っていると、何故か心臓の弾みが止まらなくて。

 さらさらと靡く髪を掬い取って口付けたいとか、人気の無い裏庭に連れ込んで抱き締めたいとか、あわよくばスカートの中に手を突っ込んでパンツを脱がしたいとか、そんな事まで考えてしまう。

 狩屋の肌に触れたい。

 白く、きめも細かい、あの柔らかい肌に触ると、どんな感触がするんだろう。

 ベッドに押し倒してキスして服を脱がせたら、どんな顔をするんだろう。

 制服の下の胸は、本当はどれくらいの大きさなんだろう。まだ膨らみかけか、ひょっとしたら着痩せするタイプで本当は掌に余るくらい成長しているのかもしれない。

 乳首はきっとぷっくりとしたおいしそうな赤色で、しゃぶるとイイ声で鳴くんだろう。

 下の下着を触るとしっとりと濡れそぼっていて、狩屋はいやいやって言いながらも期待に満ちた目でこっちを見てくる。

 お望み通り下着を脱がせて、狩屋の大切なところに舌を這わせ、ゆっくりと時間をかけてほぐしていく。

 指を入れて、狩屋の身体の準備を確認して。待ちに待った瞬間。

 痛いくらいに勃起した俺のを挿入する。

 狩屋が咄嗟に俺に抱き着いてきて、俺は狩屋を抱き締めながら、狩屋のナカにきゅうきゅうと締めつけられつつも腰を動かす。

 狩屋は涙目で喘ぐ。

 きもちいい、って言いながら。

 時たま、縋るように俺の名前を呼ぶ。

「……ぱい、霧野先輩!」

 あれ、何か本当に狩屋の声が聞こえてくる。

 可愛い声だ。言ってやらないけど。凄い可愛い。

 もう少し聞きたくて聞こえていないふりをすると、案の定引っかかった狩屋が直接やってきた。

「霧野先輩。もう、耳が遠いんですか?」

 本当に、一応は先輩なのに俺にだけは強気だよな、お前。

 まあ可愛いけど。

 可愛いけど!

 あ、ヤバいどうしよう、何か勃起してきた。

「神童先輩がメニューについて相談したいそうです。先に部室に行っているよって」

 ああ可愛いなあ本当に可愛いなあ妄想じゃなくて現実に抱き締めてキスしてぶち込んで犯したいなあ。

 俺の頭の中で狩屋が何パターンも俺に犯される。

 部活の帰り道に、そっと肩を抱いて口説いて俺の部屋に連れ込む。

 公園に連れ込んで茂みの中で押し倒して青姦プレイ。

 全部たまらない。全部可愛い。もうたまらない。

 ほんと、何で俺、狩屋とエッチする事しか考えられないんだろ。

「分かった。今すぐ行く」

 なあ、狩屋。

 一回、お前を犯してみれば、その答えは分かるのか?


 


 
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