さあ、行こうか。
「お早う。ナイン、クイーン」
「おう」
「お早う御座います。エース」
「いよいよ実戦か」
「ま、俺達なら楽勝だな」
「油断は禁物です。……行きましょう」
この世界へ。
「昨日行ったお店の店員さん本当に可愛かったね!」
「トレイの情報はいつも当たるな」
「いやぁ、それほどでも」
この魔導院へ。
「うっわやば、提出物の期限、今日までだった!」
「やっぱり運命かな、名前が似ているし一文字違うだけだし――」
「ちょ、ちょっと! どいてどいて!」
「! 俺が受け止め――」
みんなの所へ。
「照れるけど、凄く嬉しいよ」
「だーかーらー違うんだって! ……あっ、クラサメ先生……!」
みんなと一緒に。
「明日で間違いないですよね?」
「うん。マザーに全員集合って呼ばれてる日。一体何だろうねえ?」
「さあ……ひょっとしたら、前々から何度か行っていた魔導院に、入学できるのかもしれませんね」
「あー、それいいなあ。部活とかやってみたい」
「どんな人に会うんでしょうね」
どんな世界にでも。
「――0組、任務を開始する」
どんな所にでも、一緒に。