草


優しい日々は終わる。
私はそれを望まない。

柔らかい日差しが翳り、
あたたかい眼差しは消える。

月がそこに留まれないことを知っている。
だから、私は望まぬとも進むしかないことも知っていた。

優しい日々は、音も立てずに流れ去るけど
そこに在ったことは忘れない。



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