コラム | ナノ



科学技術



今回はアガット・イアの科学水準について、特に、どうして科学技術が現代より遅れているのか?という点に関してお話しします。
簡単に言いますと、やはり魔法の存在と、もうひとつレアメタル等鉱物類の不足に原因があります。

この世界では人間、亜人、エルフ、多様な獣や魔法生物が存在しています。亜人とエルフは基本的に自然を尊重し共にあろうとする種族です。獣や魔法生物に近いため、自然破壊が進むと生活が成り立たなくなる場合が多々あります。よって、この世界の自然はほぼ手付かずのまま残されており、一部の鉱山などを除き地下資源の採掘は進んでいません。
現代に比して使える資源が圧倒的に少ない。まずこれが一点です。

そして魔法があるため、魔法で事足りる分野はわざわざ科学で補う必要がない、と考えられるようになりました。逆説的にいうと、魔法ではどうにもならない分野においては、科学が進歩してきたという事になります。
つまり、回復魔法が存在しないが故の、医療技術の発展です。
医療技術の進歩は生死に直結する重要な問題となります。そのため、先述した通り限られている地下資源は、優先的に医療技術に回されました。これが、他の技術のさらなる停滞を招きました。
以上から、この世界においては科学技術は医療関係を除き遅れている状態にあるのです。


以下参考までに、具体的に存在しうる家電製品等に関して記述します。

・テレビ
存在しません。この世界では通信技術がかなり遅れています。情報の伝達は書籍で充分、という認識が強いためです。近年ようやくラジオが普及してきました。

・電話
固定電話は存在します。純粋な科学技術からなる携帯電話はまだ開発されていません。
因みに無線は存在します。

・パソコン
存在します。元々は精密計算を行う医療機器として開発されたものが、その他の分野にも流用されはじめた状態です。結構高いので大量生産はまだされていません。インターネットは構築されていません。なのでメール等は出来ず、計算機器としての色合いが強いです。
ただし図書館内では、有線ですが互いのパソコンを繋ぐシステムがあり、主に業務班や研究班にて利用されてます。また利用者が使うデータベースも作られています。

・カメラ
レトロなポラロイドカメラのようなものなら存在します。一応カラーです。デジカメはありません。

・家電製品
コンロレンジ冷蔵庫洗濯機など、都市部なら現代と大差ない〜少し昔程度のレベルで存在します。田舎ならまだまだ洗濯は手洗い料理はかまどか暖炉です。

・電灯
都市部なら現代と大差ないレベルで存在します。特にアガット・イアは、火事が大敵なので比較的早くから電灯が整備されてきました。


・そのほか
医療技術と思われるものは現代技術で不可能でも割合になんでもあります。例えば機械的な義肢(某漫画の機械鎧をご想像下さい)などは存在します。

ただ、医療技術と無関係な製品でも、現代日本で実在するような技術レベルの製品なら、非大量生産品で自分で作った(誰かに作ってもらった)という設定であれば、お子さんに持たせることは可能です。例えばiPodのような音楽機器やiPadのような小型端末など。しかし、実際の商標を設定文内に出すのはご遠慮下さい。






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