凍月祭


５大祭のひとつ。立春の前の３日間、図書館館長が眠るために街中ほぼ全ての機能が停止し水路が凍りつきます。この間、住民は蝋燭の明かりで夜を越し、寒さを忘れるためお祭り騒ぎをします。
(イベントカレンダーより)


》詳しく
図書館館長である枝折は寝ている間も恒常的に魔法を発動しつづけていられる体質ですが、年に数度完全に休眠する必要があります。そのうちの一つが立春の前の３日間です。他の日は流動的に変化しますが、この３日間だけは毎年必ず眠ります。
３日の間、枝折が維持している防御魔法が解除されるために、一番大きな水路を残して町中の水路が凍りつきます。ちょうどこの季節に猛烈な寒波が街を襲うからです。
寒さを忘れ、また盗賊を防ぐための夜通しの自警が、いつしか祭りになっていき、今日の凍月祭の原型ができたと伝えられています。

》仕事
水路が凍ると地下水の汲み上げも滞るため、発電施設も最低限の機能(医療施設に送電する分)を残して停電し、普段出来ない部品交換や整備を行います。
防御魔法が解除されるため、当然これを好機と盗賊たちが街を狙ってきます。戦闘班は祭りに参加できない事を嘆きつつ全力で撃退に励みます。
業務班は市役所職員と協力し祭りの進行や整備を行います。戦闘班が出払っているため、焚き火やろうそくの火が燃え移らないよう市内を見回るのは研究班が担当します。
祭りではしゃぎすぎる人も当然いるため、医療班はおおわらわです。
職員が別業務をしているため、図書館は休館日となります。基本的に、公務員や飲食店などを除き、学校や仕事は町中が停電しているので午前中で終わります。

》お祭り
図書館前広場にて、３日間絶やされる事のない巨大な篝火がたかれます。１日目の夜、これが灯ると祭りが開始されます。
基本的に夜通し騒ぎ続ける祭りです。図書館主催で色々なコンテストが開催されたりします。子どもたちも今日ばかりは夜更かししても怒られません。
篝火のある広場とサウスストリートが中心となり、屋台や見世物小屋が乱立します。
あちこちに設置されたたろうそくの火が氷に反射して輝くさまはとても美しく、ロマンチックな雰囲気の中若者たちは来るべきウァーレンティカの日に向けてフラグ立てにいそしみます。
そうして３日間騒ぎ続けたあと、立春の日の夜明けと同時に図書館館長が目を覚まし、市民の前に出て挨拶をすればお祭りは終了。館長が篝火を消し水路の氷をすべて溶かします。水路の氷が砕けて勢いよくまた水が流れ出すと、朝日の中虹がかかり砕け舞い上がった氷片がダイヤモンドダストのように輝き、とても美しい光景が見られます。

- ナノ -