「空ちゃんっっ」



さっきまでボーッとしてた邦広が突然、勢いよくこっちを向いて名前を呼んだ。
しかもそれは、普段つけない「ちゃん」をわざとらしくつけてきた上、女々しく歪んだ表情を浮かべたものだから、さすがに私は返事に戸惑った。


ゴリの愛称とは身体のみのことであって、実際にはいつも笑ってるような表情に和やかな雰囲気の邦広。




「どっ…どうしたの、」



ハッと我に返った私は、その「ゴリのくせに女々しく歪ませた表情の邦広」に問いかける。




「き……きんちょーしてきたぁ…」



くしゃっとした笑顔のような困ったような顔で首を傾げる邦広。



あんたはドコまで可愛いんだ、
邦広と一緒にいたら私はいつしか男になりそうな気さえしてくる。


邦広の可愛さにお手上げ、
この可愛さからは見当がつかないあのスパイクにもお手上げ。

ハイもう、バンザーイ。


私はそんな感じだ。




「空、たすけてたすけて!御参りしてっ!」

ごめん御参りは出来ないっすわ。



「おまじないなら、」



「あっそれそれ、おまじないして!!」



おバカさんなこと、おほほほ…←



「じゃあっ、手ぇかして!!」




邦広は私に手を出した。


私はその大きな手を両手で包んだ。



「大丈夫、大丈夫。思いっきりやるだけ、それだけ。」



目を閉じて、我ながら偉そうな事をヌかしたとは思うけど、願いを目一杯込めた。



そして、握手のように手をつなぐ。



「邦広は、やること全部やったから、思いっきりして大丈夫だよ、」




そう言った後



Σ…ハッ!?



なにっ?!
どうしてっ!?


いやっどうしよう!

なにこれはっ!!!



柔らかああっい!




邦広の大きくて暖かい手は、思いの外やわらかくフィットした。




「ありがとう、空。空は優しいね。」




そう言いながら私の手を握ったまま、邦広の頬に私の手を当てた。




「緊張解れたあ??(やわらかぁい…///vV)」




「うんっ!ありがとー!」







私は当分邦広の手を離しませんでした。






やさしいのは
(貴方のほうです)







エンド




アトガキ

よっち様ああっ!!いつもありがとうございます☆!今回は調子にのってこちらに書かせて頂きました!貴重な経験から貴重な資料を頂き本当にありがとうございました。短編の方にのせた方が良かったのですか、ホント変な都合で、ホント私情なんですが、こちらです。お許しくださいませ…;そしてこれまた、できの悪い駄文に仕上がりました。すいません。申し訳ないです。でも!頑張りました!!本当にごめんなさい。それからありがとうございました!では、これからも是非とも仲良くしてください!よろしくお願いします。