※死ネタシリアス苦手な方は観覧注意※
視点入れ替わり有り
ときどき思うの。
あなたにはたくさんのファンがいて
私もそのひとりなのかな、って。
今日も話しかけてくれた松本選手。
ブルーロケッツの試合を私は見に行っていた。
最初はファンとしてただ応援しに行ってた。
それがいつしか恋心に変わり、必死にアタックしたのだ。
「友達から」
そう言って笑ってくれたのを今も忘れない。
「かっ勝ちましたね!!」
「ありがとう、空ちゃん。」
明るくていつも俺に勇気と元気をくれたのは空ちゃんだった。
バレーに没頭していた俺だけど、こんなに真剣に支えてくれて、俺の心を動かしてくれた訳で、友達になれたらいいと思った。
だけどやっぱりバレー漬けの日々。
空ちゃんに会うのは練見に来てたり、試合観戦に来てくれた時だけ。
それ以上の気持ちになる事もなく、それ以下になることも無かった。
―――――…・・
私はまるで病気だった。
松本くんがこっちを向いてくれるのであれば、何だってしてやる。
松本くんが少し私に気を持ってくれたらいい。
何だってやる。
その時の私は
「大好き」の気持ちが変な道へと逸れて
「想い合う」意味を履き違えてたんだ、
そうおもう。
「最近空ちゃん来ないな………」
そう呟いた松本くんを私は知らない。
私は自身の人生を絶ちました。
そんな簡単に死ぬなと怒りますか?
簡単じゃない、簡単じゃないの。
死ぬまでしてあなたの気をひこうなんてことを考えました。
こんなことを言えば松本くんを困らせてしまうから、手紙を残しました。
ただ
「大好きです。」
と。
空ちゃんの死を受け止めるのは思ったより困難だった。
「意味の無い死を空ちゃんは気付いてる?」
自殺と知って俺は、
涙が止まらなかった。
(気を引けたのは確かでしょう?)
「返事を聞いてくれよ……!!」