攻めれないなら


守ればいい。


翔べない鳥は
歩けばいい

(進めればそれでいい)





津曲勝利です。


全日本男子バレー代表リベロです。



今は嫁にも子供にも恵まれてる、幸せな人間であって、

一家の大黒柱として、楽しく責任を持っています。
楽しく責任を持つ、なんて、意味分からんと思うけど、

綺麗な嫁さんと、可愛い可愛い子供に恵まれたら解るだろう。



俺のケータイの待ち受け画面は、子供だ。



「かぁわいいっすねぇ!」



清水が和やかな雰囲気を出しながらそういった。



「そうだろ、」



自慢をしようとすれば、さかさずオギさんが口を挟む。



「おいおい、長くなるから気を付けろよ」



そんな事を言い合って笑える仲間がいることも、

俺の自慢の1つでもある。




だから俺は幸せ。




「何で1人だけユニホームの色が違うの?」



バレー初心者の方なら誰だって思う事。



リベロ。

俺は、リベロだ。



守備専門。アタックやサーブ。
攻撃に纏わる事は何一つしない。


12人選ばれるなかで、唯一1人の重要な仕事。



拾って拾って
ひたすら追いかけて
繋いで繋いで
ひたすら声かけて



エースみたいに目立つ事じゃないけど

このポジションは誇りを持って自慢できるポジションだ。




身長は足りない、
ジャンプ力もたりない


なら、


今残りで出来る事を胸張ればいいじゃないか。



それは諦めた訳じゃなく
ただ前向きに直向きに、



俺は幸せもンだからこうやってやれるんだよ。




チームも家庭も護るよ。



幸せをくれてる分

それ以上に護り抜いてみせる。




守備専門、





出来ないなら

やめればいい。



それは諦めじゃなく


次へのステップ。




俺は



そう思う。







(結果的に進めりゃいいんだよ)





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