三年間の片想いが

実った瞬間

どれだけ不器用にアナタを愛してたかを
思い知った。





達哉のことが好き。
三年前に告白された時に、初めて恋愛感情に気付いた。

戸惑って笑い飛ばした気持ちも嘘じゃなかった。



それから、何度か告白されたのだけど、
私は達哉を支える事が出来そうもなかった。


日本バレー界で注目されてる達哉は、私でいいのかな、

いろんな雑誌に載っていて、勉強も運動も出来て、学校でもモテる達哉。

私には自信が無かった。



だけど
「好き」って気持ちが強くなってたまらなくなった。



そんなときに
達哉からの三度目の告白。
返事がしたかった。
「私も」って言いたかった。



そんな三年もの貯まった想いを、今になって吐き出した。




「私、思ったより達哉んこと好きだったみたい。」




「なんかあった?どした?」




カッコイイ言葉なんか見つからなかった。



「俺の事好き?」



そう聞かれたときに、躊躇いなんてこれっぽっちも無かった。




「俺も、空のこと好きだった。」




堪えた涙が頬に滑らずに下に落ちた。







ずっと好きだった。
信じてきた結果がこれならば
運命なんかじゃなく
二人の気持ち次第だった。

アナタはいつも正面からぶつかってくれてた
逃げてたのは私の方だった。
今回以外で
私がいつアナタに気持ちを伝えただろう、
私がいつ素直になれただろう。
「好き?」と聞かれた時に、
涙で滲んで前が見えなかった。


アナタじゃないとダメなの



アナタとならどんな壁も乗り越えられるね。





アナタ一人








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