「なー」



「なぁあってば!」



「空空空空…」



「うっさい!」




がいーん





悪循環




「殴らんでも…」



「うるっさいわ万年発情期!」



私が怒ってる理由は2つ。



「勉強中なの邪魔しないでっ」



そう、勉強中なのに背中にべったりくっついて離れない、


そして2つ目は


「空ー」






「シたいんですけど…、」

「そうですか」

「空は?」

「聞くだけ無駄だと思わない?」

「俺あしたオフ!空もなんもないやろ?」

「たっちゃんの頭はずっとオフだね」

「空とひとつになるときはオンなやけどなーあ♪」

「しばきまわすぞ、」




たっちゃんは憎たらしいことに頭がいいうえにスポーツマンだ。

私にはしばきまわす事なんか出来ないって解ってるから、余裕で笑ってる。



「なぁー…明日勉強おしえたるからさあ!」

「哀愁100%の溜め息してやろうか。」

「空ー、俺ら二人きりやんか!やること1つしか無いと思う。」

「そんなん思うのあんただけだよ畜生…」


「なぁ空ー俺んこと嫌いになった?」



嫌いなわけないじゃんっ


あぁもう疲れてるのは分かるし、ちょっとくらい癒してあげたいとおもうけど…


「そうゆうことじゃなくてだなぁ、」



「じゃあ何!?」
「シたくない…。」



「……。思ったより即答ですね姐さん。」


そう!
嫌なの!!……そうゆう淫らな行為がキライ。たぶん。



軽く悄気てる(ショゲてる)達哉はまだわたしの背中から離れない。



「俺とのは気持ち良くないんや……?」



はっ!?はぁあああ!?バカですかあんたハゲですか!!何を仰ってるんですか、そして何を言わそうとしてんですか。おいおい喧嘩売っとんかワレ。←



そんな事を一瞬にして頭で叫んで出てきそうな言葉は飲み込んだ。


わたしの肩にのせる達哉の顔をバッと振り返って見ると、



ちょっちょっちょっとおおお!!!
なに!?普段はエロい事ヘラヘラして言ってんのに、今日のこの顔はなに!?
フヮットイズディスフェイス?←
ダレカセツメイチョーダイ?



珍しく顔赤くして膨れっ面だ。唇を尖らせてムッとしている。




「きっ気持ち良いとかそうゆう問題じゃなくてですね…」



「気持ちい?気持ちくない?」



「いやっだから…」



「気持ちくないならもうせん、俺だけなんイヤやもん」



「気持ちいけど…!!///」





「ならシよ?」



明るくなった達哉。わたしは青くなりましたよ。


コイツ演技こきやがる。




ガツンっ!!!




わたしが達哉の顔面をグーで殴ったのは言うまでもないでしょ?




「あ!分かった!ソレ終わったらええんやな!!」



わたしが数分前ニラメッコしてたノートを指差すなりそう言った達哉。



「はいっ!?」



「教えたる!空とセックスするために!!!」



「うるっさいわバカ!!叫ぶな!!!!」



「えっとここは〜、」



「人のハナシ聞いてますか達哉くん?」




はぁー…



結局哀愁たっぷり100%のため息はついてしまった。






けど、なんだかんだいってわたしは、そこまで否定もしてないみたいだった。


自分が恥ずかしいのが嫌だからってちょっと認めたくないだけであって。




だから今もまたおとなしくベンキョ教えてもらってる。



「教えてくれたお礼だから!!」とか言って結局やってしまう。





この悪循環がわたしの幸せだったりするのかも。






「出来たあ!!空、しよか!」




もしかして達哉はもうはじめっからこの悪循環に気づいてたのかなあ。



このノリの良いおしゃべり口にいつも流されてばかり。



でもやっぱ好きで、あんな顔されるのはイヤなんだ。








達哉「あ、シャーペン…。」

空「Σ!?…ッ見るなさわるなボケ!!!!!!!」




前言撤回。
わたしはコイツを愛しながらも大嫌いです。








(君が好きだからどんな次元でも飲み込める。)






エンド





うわああ!発言ギリギリ!裏じゃないよ!なんかもうまじでごめんなさい。わたしが悪いね。ゆきちくん崩壊しまくりましてすいません。