君が好きだって事は
誰にも負けないのに

溢れる想いは今にも
飛びだしそうなのに



告白作戦



空の姿ただそれだけで
ジャンプ力は1センチ程増えて
テンションはMAXに登り詰めて
空の背中を目で追って
心臓のドキドキは外に漏れてしまってんじゃないかなんて心配さえする。

ゆきち曰く、たまにオレはにやけちゃってるらしい。



だけどそんな気持ちとも裏腹に、
いざ目が合えば反らしてしまうし、何故か解らないけど避けてしまったりで、自分から話しかけるのなんかは尚更…無理無理です!!
空からかけてくれる言葉は、兎に角必死に聞き取る。
それなのにここらへん(胸)の音で消されてしまう。


それでニコニコしてるだけで終わりなんだぁ。




「あっ!!あぶな……っ」



ゆきちの大声に振り替えれば

ばちこーん!!!てゆう音とほぼ同じに感じた顔面の痛みやらなんやらに
現実に引き戻された。



いたぁ!」



「ごめんごめん!ごり」



お互いがフザケテ笑顔で言い合う。



「なにボーっとしとんねーん!」



やるでっ!と良いテンポの、オレにはちょっとだけ早口に感じる言葉でゆきちはいった。




「やっぱ好きだーあ!」



「…や、ごめんけど俺はそうゆう趣味わないで!」



「ゆきちじゃないー、空ー」



「しっとるわ」



そんなことを吐き出すゆきちは面白そうにボールを人差し指で回して笑う。



「告白せんの?」



「むーりっ!」



「いつまでそんな上の空なごりなんよー」


呆れてゆきちは言ったけど、オレは笑っただけだった。




「いけ!!今から!!!」



ななななーにを言い出すんだこの子わぁあ!!!



「なっ!むりですむりです!だいたい何て言うかも考えてないし」



「そのまんっま伝えたらいいんや」



「そのまんっま?」



「そうそう☆言ってみ?」



ゆきちはオレと肩を組んだ。



「えーっと…大好き!いやでもそれ以上だな……でも美味い言葉わかんないし…んん―…………やっぱ大好き!それ以外は思い付かない!」



オレは必死に考えて必死に頼りのゆきちに言った。




「そうか、」



そう言ったゆきちは肩をといて黙った。
どうしたかなと思ってゆきちを見れば、スグ後ろに空がいた。


頭真っ白てこのことを言うんだと思う。



「ありがとう清水くんっ!私も…私も清水くんが大好きです!」



「しゃあ、よかったn…」



「ええぇぇぇぇぇーーーーーッッ!!!!!」



声もかすれた。



「きっきいてたの?」



「う…うん。」



うそーん



「そっそれで…」



「あ、私も清水くんが…」



やっ

「やったあ…!」



嘘みたい夢みたいうわーうわー!!!



「お前がいつまでもうだうだしとったからなあ」



「ゆきちぃぃいい!!!」←




それからオレと空は付き合った。

ゆきちには感謝!


ほんと進歩の無さにいらだってたんだろな。






「ちゃう、情けなかった。てゆうかキスせーよ!進歩ないなあ!」





これからもお世話になります。



えへへ






エンド