「ドルルモン何故だ!何故攻撃なんかして来るんだ!」 「……撃て!」 ドルルモンの命令により、メタルティラノモン達は間髪を容れずに攻撃を仕掛けて来た。それをソリフィアモン達が迎え撃ち、直ぐ様全滅させた。残ったのはドルルモンただ一人。 「――…ドルルモン、訳を教えてくれ」 「……すまん、タイキ、皆。バグラ軍に戻ったと見せ掛けてデスジェネラルの居場所を捜そうとしたんだが、駄目だった」 ドルルモンの言葉に一同は動揺を隠しきれない。しかし、ソリフィアモンは鎧の下から疑いの眼差しをドルルモンに向けていた。 タイキのドルルモンを許すと言う発言に、キリハとネネは反発する。コユリはどうするべきか悩んでいると、背後からソリフィアモンに耳打ちされた。 「……コユリ、あのドルルモンは偽者だ」 「!」 「本物のドルルモンならこんな事はしない」 コユリがソリフィアモンの言葉に驚いている間にも、キリハは珍しくコユリを置いて一人でこの場を去ってしまった。 「――…仕方ないさ。二人も俺に愛想が尽きたら、キリハと一緒に行っても良いんだぜ」 コユリが振り返るとソリフィアモンは小さく頷き、その意味を理解した上でコユリは頷き返した。 「……なら、私も別行動させてもらうね」 「コユリ?!」 「そうか、分かった」 ソリフィアモンとルーツァリモンをクロスオープンし、ヒョウルモン以外をXローダーに戻した。ヒョウルモンの背に乗り、キリハとは別方向へと進んで行く。 「――…タイキくん達と別れちゃったけど、これからどうするの?」 「焦らなくても、敵は必ず現れると思うぜ」 「え?」 「敵は俺達の仲を引き裂こうとしている。誰かに化けて信頼を失わせたり、隙があれば殺しにかかってくるだろうよ」 ヒョウルモンは脚を止めることなく進み続ける。 「どうしてそこまで分かるの?」 「色んな奴と戦って来たから大体分かる……って言うのは嘘で、実際は勘だ」 「……ヒョウルモンの勘はよく当たるから、今回もその通りなんだろうね」 「ま、ズレた所で鈍いけどね」 「シキアモン!」 彼女のXローダーから勝手に出てきたシキアモンは、なに食わぬ顔でヒョウルモンに乗っている。 「テメッ…降りろ!」 「やだよ、それより何処に向かってる訳?」 「……目の前に見える建物の屋上だ。見晴らしの良い所に行きたくてな」 「あぁ……馬鹿と煙は高いところにのぼる、って言うしね」 「なんだと!」 「二人とも喧嘩しないのっ!」 正に鶴の一声と言った所か、彼女の一言によってヒョウルモンとシキアモンは黙り込んだ。 ヒョウルモンは目的のビルへと入り、階段を駆け上がる。外からビルの壁を蹴り上げて屋上まで一気に行く事も可能だが、十中八九コユリが落ちてしまう為それを断念した。 やっと登り着いた屋上は見晴らしが良く、辺り一帯を見渡せる。 「わっ、やっぱり高いね」 「落ちるなよ、コユリ」 「大丈夫だって」 口ではそう言うものの、落ちた時のイメージが頭を過(よぎ)り、屋上の中央に立つ。 「――…コユリッ……、」 突如第三者の声に呼ばれ、驚きで肩を揺らしながら振り向く。するとそこには傷だらけで足元の覚束(おぼつか)ないキリハがいた。 「ッ!…キリハ…くん…?」 分裂崩壊 ------(11/11/04)------ 今月中にはゴールドランドまで終わらせたい……(・ω・`) スプラッシュモンの倒し方はアニメとは違う形になると思いますが、ご了承下さい´` |