陽が暮れて辺りが闇に包まれた頃、コユリとキリハは森の中を歩いていた。二人の傍らにはシキアモンとグレイモンがいる。

コユリ達からパワーを吸い取る為にハニービーモン達が襲って来るが、シキアモンとグレイモンによってすぐに倒されて行く。更に森を進んで行くと、周りをブロッサモンに囲まれてしまった。



「ブラスターテイル!」

「白刹(ハクセツ)!」



ブロッサモンは数が多く、次から次へと現れる。キリハの指示に従い、グレイモンが突破口を開く。だが火達磨になっても尚、ブロッサモンはコユリとキリハの前に立ち塞がる。

それに痺れを切らしたキリハはメイルバードラモンをリロードし、コユリを抱えて一気に空へと舞った。



「――……へぇ、流石だねっ!」



視線を森へと下げれば、そこには金髪の少年が一人立っており、コユリはその少年と目が合った気がした。



「…誰だっ……?」

「今の子は……、」



二人の間に沈黙が流れる。先程の少年が一体何者なのか、思考を巡らせるが結論は出なかった。その時、コユリはふと思い出した。


――…俺は凛堂コユリという一人の人間が好きなんだ。

――…返事は、答えが出てからでいい。



「……あっ…、」

「どうかしたのか?」

「あっあの…ね。……私、」



口籠もるコユリ。だが、やっと続きの言葉を紡(つむ)ごうとしたその時、第三者の声に遮られてしまった。



「――…キリハ殿!コユリ殿!お探ししました、タイキ殿から通信が……!」

「タイキから?」

「っ……何かあったのかな?」



タイキ達の元からやって来たハイビジョンモニタモンに近付き、タイキと通信する。

タイキの用件は、タイキ達がザミエールモンの注意を引き付けている間に、キリハとコユリでデジハニーの供給を止めてほしいとの事だった。二人はその作戦を承諾して通信を切る。



「…コユリ、先は何を言おうとしたんだ?」

「あっ…えっと……。そんなに重要じゃないから、気にしないで」

「?…そうか」



その場で待機していると、ベルゼブモンとイグニートモンがやって来た。合流した所でザミエールモンの城へと向かう。



「――…デジハニーの貯蔵庫は何処だ?」

「お城の地下室です!」

「良し、城の裏から中に入るぞ!」



そのまま裏手に周り、城の内部に潜入した。キリハはメイルバードラモンとグレイモンをデジクロスさせて壁を破壊し、貯蔵庫へと進んで行く。やはり敵は多く、コユリもXローダーを構えた。



「ピュアグロウ、デジクロス!」

「――…聖なる光線(ホワイトレイ)!」

「魔王の息吹(トルジェラメント)!」



辿り着いた先には大量のデジハニーが貯蔵されていた。その入れ物を破壊していくが、大勢のフライビーモンが現れ、思う様にいかない。

苦戦するも何とか倒し、デジハニーを確保する事に成功した。





途切れた言葉の先





------(11/09/28)------
告白の返事が重要じゃない訳ないですよね(笑)

ユウは純愛より略奪愛の方が似合ってると思うんですよね← 多分[キリハ×コユリ←ユウ]っぽい展開になるかもです(・ω・`)





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