姿を変えたルーチェモンは、異形のルーチェモンサタンモードとなり、コユリ達の前に現れた。

直ぐにでも倒そうとしたが、ルーチェモンの持つ暗黒球の中にはネネが閉じ込められており、迂闊に攻撃する事が出来ない。

こちらの気など知らずに、ルーチェモンは空中神殿を破壊し、翼を羽撃かせて空へと飛びたった。スパロウモンも飛び、ネネを助ける為にルーチェモンを攻撃するが、全く効果は無い。



「ネネちゃんを助けないと!」

「コユリの言う通りだ!先にネネを救出しよう!」



ピュアグロウは賛成し、クロスハートは一時渋ったものの、ネネを助ける事に決めた。

空を飛べるベルゼブモンと小柄なソリフィアモンが先にネネを救出する事になったが、ルーチェモンの乱射をもろに受けてしまった。



「ソリフィアモン!」

「っ……私は大丈夫だ」



そう言ってすぐさま飛び立とうとするソリフィアモンだったが、ルーチェモンが神殿を攻撃して来た為、身体を張ってコユリを守った。

しかし、その攻撃によってソリフィアモンとルーツァリモン、シャウトモンX4のデジクロスが解けてしまった。



「コユリ、もう一度デジクロスだ!」

「でもっ……!」

「ルーチェモンが闇の力を吸収している間に退却した方がいいと思うけど?怪我人も多いし」

「……分かった」



ベルゼブモンが見張りを引き受け、クロスハートとピュアグロウはその場から一旦退却した。



「――……コユリの方も大変だったみたいだな」

「なんのこと?」

「俺達が捕まった後、ネネ達に襲撃されたってベルゼブモンから聞いたんだけど」

「え?」



タイキの言葉に、コユリはキョトンとした表情を浮かべ、首を傾げた。

彼女のその姿にタイキはヒョウルモンへと視線を向けると、無言で睨まれてしまった。それにより、話してはいけない事だと気が付いたが、時既に遅し。



「……皆、どういう事?」

「じ、実はな……」



動揺して視線が泳ぐ中、ヒョウルモン達は昨夜あった事を包み隠さず打ち明けた。



「――…ネネちゃんがそんな事を……」

「黙っててごめん。コユリが聞いたら傷付くんじゃないかと思ってさ……」

「……」

「悪かったな、」

「……いいの」

「コユリ?」

「……私は、ネネちゃんを信じてるから」



そう力強く言ったコユリに、ヒョウルモンは内心驚かされた。あんな話の後で、それでも「信じてる」なんて言葉を聞くとは思わなかったからだ。



「ヒョウルモン」

「ドルルモン?どうかしたのか?」

「白のジェネラルも、相当のお人好しのようだな」

「ああ、もう慣れたさ」



ドルルモンの問い掛けに、微かに嘲笑を浮かべたヒョウルモンだった。

その傍らで、気絶していたスパロウモンが目を覚ました。タイキの話を聞こうとはせず、自分一人でネネを助けに行こうとしている。



「スパロウモン、私もネネちゃんを助けたい。だから、一緒に行こう?」

「っ……!」

「一人より大勢の方が良いと思うの、だから、ね?」

「……い、いくらコユリの言う事だって聞いたりするもんか!ボクは一人でネネを助ける!」

「スパロウモン……っ」



コユリが言葉を続けようとした時、突然建物が揺れ始め、それに合わせてタイキのリスターにベルゼブモンから通信が入った。

一同が外に出ると、ゾーンの所々が剥き出しになっていた。それはルーチェモンがゾーンのデータ自体を吸収し始めたからだ。

このままではゾーンが崩壊してしまう為、ネネを助け出してルーチェモンを倒す為に、シャッコウモンの力を借りて空中神殿へと移動する事になった。





馳せた思いは届くのか





------(11/08/20)------
アニメ第三期……だと?!と言う事は成長したキリハが見れるって事だよね!でも新キャラもXローダー持ってたし……。もしキリハがリストラなんて事があったら悲しくて死ぬかも← 誰か詳しい情報プリーズ!((蹴





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