グレイテストキュートモンとルーツァリモンが警備のデジモン達と戦っている間に、シャウトモンX7はグラビモンと対峙した。だがこの二体は囮(おとり)。

この隙にコユリ達が城の内部に潜入し、ハイビジョンモニタモンを救出、更にグラビモンのコアを破壊する作戦だ。



「――…X7すらも囮と言う訳か。だがグラビモン様はそんな作戦お見通しだ。……ここから先は通さぬ」



ハイビジョンモニタモンが捕らわれている牢に向かう途中、コユリ達の前にアヌビモンとウェンディモン達が立ち塞がった。



「っ…リロード、ピュアグロウ!」

「リロード、ブルーフレア!」



コユリとキリハがそれぞれXローダーを掲げてリロードし、アヌビモン達と戦っていく。その間にネネとメルヴァモンがハイビジョンモニタモンの救出に向かった。

ウェンディモンを全て倒し、アヌビモンもサイバードラモンが仕留める。



「無駄かも知れんが一応聞いておく。グラビモンのコアとはなんだ?何処にある!」

「…知らん。仮令(たとえ)それを知った所で、貴様にグラビモン様を倒す事は出来ん」

「それって……」

「どう言う意味だ!」

「精々自分の心変わりを悔やむが良い……」



アヌビモンはそう言い残し、笑いながら消えていった。奥からハイビジョンモニタモンの救出に成功したネネ達が戻り、怪しい扉へと急ぐ。

メルヴァモンが扉を破壊するが、そこに積み上げられた財宝だけが置かれていた。そこにコアを探していたモニタモンが現れ、調査結果を報告する。



「――…城中探しましたが、コアらしきものは無いですなぁ」

「そんなっ……!」

「私達の見込み違いだったって事か」

「それじゃあコアは一体何処に……」

「ッ…このままではタイキ達が危ない!」



囮になっているタイキ達の命が危険に晒されている為、すぐにタイキ達の元へと急ぐ。そこにはタイキとシャウトモンX7、そして部下達と強制デジクロスしたグラビモンダークネスモードがいた。



「――…タイキ、グラビモンは俺にやらせてくれ」

「キリハ……!」



キリハはシャウトモンX7の肩に乗り、グラビモンに攻撃を開始。だがデジクロスしたグラビモンは更に速くなり、攻撃は一向に当たらない。



「――…ハイグラビティープレッシャー!」

「ッ!…キリハくん!X7!」



グラビモンによってキリハとシャウトモンX7は窒息寸前まで捕らえられ、地面に叩き落とされた。



「キリハよ、良いことを教えてやろう。私に勝つ方法が一つだけある」

「っ…な…に……?」

「工藤タイキを殺す事だ」

「貴様、また性懲りも無くそんな事を……!」

「本当の事だ、見ろ」



次の瞬間、タイキが悲鳴を上げた。すぐにコユリとネネが駆け寄る。



「――…そしてそのコアは、私の意思で移動出来るのだ」

「移動…?っ…まさか…!」



タイキの左腕に巻かれた包帯の下から現れたのは、脈動する緑色の球体。それこそ正に、コユリ達が探していたグラビモンのコアだった。





たった一つの勝利法





------(12/01/06)------
あっ…早く番外編も書かないと……(・ω・`) まあ番外編と言っても、本編の補足話なんですけどね(笑)←





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