カーティス派生いろいろ

・三青俊(羽化師の青年)
痛みは人の心に繭を作る。その繭が不意に羽化すると、心を食い破って飛び立ち、宿主を深く害する……そんな法則のもとで、穏やかに痛みを羽化させ管理することを生業としている青年。青い蝶々といつも一緒。
あらゆる世界を渡り、しかしどの世界にも長く留まれぬ定めの旅人。蝶々が花から花へ移り渡るようにしか在れない者。遍く時空に同時に存在し、ひとところに確定しない、“未観測”の青年。変えることなく曲げることなくしかし関わる“干渉者”。大したことはできない代わりに何者にも妨害されない、まるで春の霞のような“人ならざる者”である。人は彼を通して《救い》を見るが彼自身が《救い》になることはない。――彼を象徴するものは「青」。闇のなかから、光を見るいろ。
「“それ”は救いの触媒、救世主(キリスト)の媒体。ひとの願いを反射して、青く輝く、蝶の翅。」




・コンスタンス(Constance)
愛称はコニー(Connie)。
運命喰らい[ディスティニー・イーター]。名の通り不変/普遍の災厄、概念としての台風の目でありドーナツホール、存在自体が災いを逆算させる運命の女[femme・fatal]。なお女性名だし女として語られてるけど実際は男。
彼が現れるとあらゆる《運命》の矢印が捻じ曲げられて彼に向く、その《運命》を食す魔性。最悪/災厄のヒロイン。簡単にいうと全方位強制寝取り魔。結ばれるはずだった縁を引き寄せてむしゃむしゃ頬張る“人ならざる者”。
唯一コニーのそばにいても運命操作の影響を受けないのがエドワードなのだが、それはもともと彼の運命がカーティス(コニー)だったから。
逆順的に台風を発生させる台風の目である彼女(彼)は引き寄せられてきた餌を食べるだけで自分自身ではさしたるアクションを起こさない。その辺りが俊と近しい、逆座標の存在である。




2017/05/29