ノクタラーベ(共同創作:with千穂どの

《舞台設定》



【世界の構造】

世界の全てが機械化され、人形と人間が共存する世界。世界の統治は人形に任されており、限られた一部の人間(=人形師)以外は労働者として搾取されている。また、人形の中にも貴族人形と労働人形がおり、前者は特殊な能力を備え世界の統治に関わっているが、後者は自律・思考可能なだけで世界の統治には関われず、人間と共に労働階級に甘んじている。




【派閥・組織】

貴族階級       労働階級
 |ー人間(人形師   |ー労働者
 |ー人形       |ーレジスタンス
               |ー過激派(人形排斥派
               |ーハト派(共存派
               |ープロレタリア(人形間格差是正派

☆貴族階級

・貴族人形
政治、法など、「世界の統治」を掌握する自律人形達。一部の例を除きほとんど全ての貴族人形が動力部に天然物の鉱石を持ち、その多くはグラスアイ。動力部の鉱石と透き通るグラスアイの瞳は貴族人形の特別性/特権の象徴でもある。

・人形師(ピグマリオン)
自律人形を創造できる人間であり、また、数少ない貴族階級に属する人間でもある。だがその能力を利用しようとする者や逆恨みで命を狙われる者が後を絶たない為、その多くは表舞台には現れず半ば隠居しており、その所在を知る者は少ないのが常である。
既に地球上から消え去ったと言われている天然物の鉱石を、微小ながらも今なお所持している者も多い。こうした面もまた姿を隠して身を守らねばならない理由の一つである。

・歌い手人形(オルゴール人形)
いわゆる歌手の役目を負う人形達。発声部分がオルゴールとなっているため通常の会話は不可能である。
部隊などで活躍する人形ももちろんいるが、大概は貴族人形や人形師の愛玩用である。そのため、中には貴族階級に反感を抱いている者もいる。

・グロリオーサ
労働階級から命を狙われやすい貴族人形達を護衛する部隊。組織名は花の名であり、その花言葉は「栄光に満ちた世界」。当然、貴族人形至上主義者/種族差別主義者が多い。動力部を破壊しなければ絶命しない人形達を相手にすることも多いため、人形それぞれ場所の違う動力部を透視することのできる機械を所持しており、その機械の90%はグロリオーサが所持しているが、稀にレジスタンスや人形師などが所持している例もある。


☆労働階級

・労働者
機械化された世界を動かす、動力源として扱われている人間達。貧しい生活と過酷な労働を強いられている為、当然貴族階級に対しては反感や不満を抱いている者が多い。中には組織立って反抗しているレジスタンスと呼ばれる一派も。

・レジスタンス
貴族階級に対する反乱や破壊行動などを目的とした武装組織。人形の存在を一切認めないという過激派(人形排斥派)、貴族階級と労働階級/人形と人間との融和を目指す共存派、人形間(貴族人形と労働人形)の格差是正のみを目指すプロレタリアなど、様々な派閥に分かれており、それぞれが組織を形成している。
レジスタンス間の争いも無視できない深刻さとなっており、特にプロレタリア内にいる人間差別者と人形排斥派との争いは時折血を流すレベルにまで至っている。




【補足説明】

・貴族人形と労働人形の違い
貴族人形:動力部に天然物の鉱石/グラスアイと特殊能力
労働人形:動力部に人工物の鉱石/アクリルアイ、特殊能力は無し

・国家間格差
人形派国家……人形優遇の立場を取っており、機械化、文明化が進んでいる。大国が多い。
人間派国家……人間優遇の立場を取っている、もしくは種族間格差の是正に努めている。貧しい国が多い。

・人形主権に至った経緯
世界の機械化が進む→工場などが自動化、大手企業が経営を機械に任せ始める→政治をもコンピューターに任せるように→国民からの反発を懸念し、コンピューターに人間の形を取らせる→自律人形の誕生→やがて政治、法をコントロールするようになった自律人形達が反乱を起こす→現在の体制へ。