06

今日はとっても良い天気!もう夏休みだ。良い天気って言うか正直暑いし太陽雲に隠れて下さいお願いしますああぁぁあ暑い暑い暑い!よおし完二!そのホームランバー寄越しなさいなお姉さんが食ってやろうじゃないか!早くしないと溶けるからね、これは親切心だよ!あぁあアイスアイス、でも本当の目的は間接キ―――


「ッ何気色悪い事言ってんだよ!」

「何だ花丸くんかー」

「いや俺花村だし」

「まあ良いよそんな些細な事は。それではなまらくん、邪魔しなさるなよ私のヘブンに」

「合わせんじゃねーよ誰ッだよはなまらって!…つーかヘブン?天国ならさっさと逝けよ早く」

「血も涙も無い奴め…!いいよ、完二に構って貰うしー!」

「あるわ、お前よりは。…聞いてねーし」


あぁ完二、実は間接キスとかネタ的に言っただけで君って弟的に見られるから騒ぐ程じゃなかったりするんだよね。つまり花村くんは私の掌で踊ったって事さぁっはっは!ざまあwwまあそれは良いんだけどね、本当にアイス食べたい。そろそろ溶けると液体になる何か甘くて冷たい固形物を食べないと枯渇死する!ヘイ完二、それ頂戴!くれ!お願いします!寄越せよゴラァアアアアア!


「……食えばいーじゃないっスか」

「いやいや、完二くんのが食べたいんだよ私は!」

「俺の食いかけっスけど」

「うん」

「完二ー、女の子には優しくしなさいよね!」

「りせちゃん!ああ有難う!」

「げッ…んだよ、俺なりに先輩気遣って…」

「だって先輩間接キスしたいんでしょ?」

「えっ…いや、そんな訳じゃ――」

「そうなんすか!?」

「いや違」

「そうだよ!そうじゃなきゃこんなに欲しがる筈無いじゃない!完二ってば鈍感スギ」

「いや、気付かねえよ……あの、先輩食います?」

「……うん…」


何だか凄まじい勘違いをされたまま私は漸くアイスを貰いました。花村くんが向こうで絶望的な顔をしていたのは何かあったんだろうか。そう言えば完二にはソウイウ趣味が有るって聞いたけど、これて誤解解けたりしてないかな。それならこれに損は無いよね。あーあ、ホームランバー美味しい。間接キスとか御免ね、多分君のファースト間接キスは私が頂いてしまったんだろうなあ。ううん、嬉しいけど申し訳無い。有難う、りせちゃん。凄く複雑だよ。本当はお金使いたくなかっただけだなんて、言えないよ。うん。



一番の収穫は、
(完二の照れた顔かなぁ)





5話途中なの忘れて先に書き上げてしまった。間接ちゅーの話だったけど何だろう主人公が凄く酷いなコレ…(…)次は大人気の足立さんだーい←









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