「あー、怠っ」 「そんな事言ってないで仕事しろ」 サカマタは***の頭を持っていたファイルで叩いた。 「痛っ」 「叩いたからな」 「上司に向かって……」 「上司と思った事はない」 「ドーラクと同じ事言いやがって………」 「いいから働け」 「はいはい」 「返事は一回」 「はーい」 「もっと短く」 「あい」 「働く気ないだろ?」 「うん」 そしてサカマタは思い切り***の頭を殴った。 今日は館の改装作業があるため休館。サカマタは書類整理に追われ、暇そうにしていた***を捕まえたのだ。 「あー!ゲームしたい!」 「でら煩い。仕事しろ」 「折角の休みなのに……」 「狩りに行きたい」等とぼやきながらも書類に目を通し始めた***。それを見てサカマタは溜息を吐き、書類整理に戻った。沈黙が続く。サカマタは完璧に集中し、***もやっとやる気を出したのか、ぼやきも無くなった。 「サカマタ、はい」 「ああ、」 条件別に別けた書類をサカマタに手渡す。すると書類の山が***のデスクの上に置かれた。 「こんなにあるの!?」 「ほんの序の口だ」 「えー。書類整理とかって業務スタッフがやってるんじゃないの?」 「それでも人手不足だからな」 「この書類なんて館長が目を通さなきゃ……館長、」 「その"館長"がやらないから溜まっていくんだ」 「ああ………」 疲れたように視線を落とすサカマタに、***は哀れみで言葉を失った。その時、***はある事を閃いた。椅子から立ち上がり、傍に置いてあるソファーに座った。 「サカマタ、」 「どうした?」 「こっちこっち」 ***に手招きされ、今度は何だと言わんばかりの表情で、サカマタは近付いた。するといきなり腕を引かれ、ソファーに倒れ込んだ。 「何をしてっ……!」 「膝枕、嫌?」 彼女が疲れたサカマタを少しでも癒そうと考えた方法が膝枕。心配そうに見てくる***に、サカマタは僅かに驚いた表情を見せた。 「………全く、でら馬鹿な奴だ」 「あ、酷い!」 「でもまあ、仮眠位には丁度いいな」 「サカマタ………!」 「30分したら起こせ」 「ん、分かった」 それから数分も経たない内に静かな寝息が聞こえてきた。 「お休み、サカマタ」 そっと優しくサカマタの頭を撫で、***も目を瞑った。 休日編〜白熊と鯱の場合〜 (101121.ほのぼの……ですかね?自分で書いててクマの口調が分からなくなりました(´・ω・`)← なんだかクマが馬鹿な子に……orz こんな幼稚な話で良ければ貰ってやって下さい(´`) 猫様!企画参加有難うございました!) →res あんなぐだぐだな連載を楽しみにして頂き有難うございます! はじめて和むと言われました((驚 な、和みますか……?((゚Д゚;)) これからもFoolを是非ご贔屓に(笑) この度は本当に有難うございました! |