「あとは味付けだけ!塩コショウと醤油だよ!」
入れすぎないようにねと雷は俺に塩とコショウを渡した。
途中、炒める作業で少し焦げそうになって2人で焦ったのはここだけの話。
俺はゆっくり、慎重に塩とコショウを入れる。
入れすぎないように、入れすぎないように…
「す、ストップ!ストップ!!青炎!」
「…!あ…へっくしゅん!!」
なんて考えながらやっていたらいつの間にかコショウを入れすぎていたようで。
それが鼻に入ってしまった。
雷は肩を揺らして笑っている。
「どう、しよう…」
「大丈夫!少し辛くなっただけだよ!じゃあ、僕が醤油入れるね」
雷はさっと醤油を入れて、フライパンに入っているそれを混ぜていく。
パラパラとご飯が舞って、美味しそうだ。
醤油の香ばしい香りがキッチンに広がって、食欲をそそった。
俺ははっと我に返って、棚から器を出そうとしたその時。
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