「シスイ…」
「…のお嫁さんから頂いたのよ獅闇」
「……は?」



“のお嫁さん”て何だ。



シスイが俺の腕の中でクスクス笑っている。



「だから、センターの隣に住んでるお兄さんのお嫁さん。その人から頂いたの。
ちょっとデザインが男物っぽいけど、レディースなんだって」


やだ、獅闇ったらやきもち?



シスイはそう言い、未だクスクスと笑いながら俺の頭を撫でた。


…ああ、やってしまった。

本当。
恥ずかしいじゃ済まされない。





それから。
それが運悪く奏の耳に入ってしまい、俺は暫く奏に弄られることになる。



ああ、もう。




勘弁してくれ。








(終)


やきもち獅闇くんでした。

彼は意外とやきもち焼きであってほしい…と思う。笑





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