遊んで。
「奏、遊んで」
「……うん?」
Hello!皆さん。
どうも初めまして、フライゴンの奏です。
俺は今、リビングのテーブルで新しいアクセサリーのデザインを考えていたわけなんだけど…
するとそこにひょこひょこと雷がやってきて、俺を上から見下ろしながら(俺は床に座ってたため)、そう一言言った。
「だから、遊んでよ奏」
「あれ、海輝は?」
「…わかって聞いてんだったら張っ倒すよ」
ああ、そっか。
また近所のお子様達に。
今頃、鬼ごっこか・・それともままごとか・・
最近のままごとは凄いからなぁ。
「聞いてる?奏」
「あ、あぁうん。聞いてるよ。で、何で俺なの?」
「消去法」
…あー・・もう本当にこの子は…
最近、俺不憫な気がするんだよね。
牙とか獅闇とか珀とかシスイとか海輝とかには、もうすっごいベッタベタなのに。
俺には今もこんな冷めた口調でさ。
俺、何したって言うのさ!
「うん、そうだね。
奏は最近不憫だけど、何もしてないよ」
「読心術・・・」
「全部口に出てる」
「……その消去法ってさ」
何となく予想はつく。
でもあえて俺は雷に聞いてみた。
「珀は買い物、牙と獅闇はフィールド、シスイはお部屋で読書中。海輝は…まぁ…うん…」
「ご近所の子ども達と公園ね」
「黙れ」
こわ!この子怖い!
ていうか、俺なんか暇人みたいじゃん。
これでも結構忙しいっつーのに。
「ねぇ…奏、だめ?」
う。
俺、雷のこの目に弱いんだよ。
こうなんていうの?ウルウルってゆーか…
服の端っこ掴んじゃったりしてさ。
こういうところは可愛いよな。
「わ、わかった。いいよ、遊ぼう」
「ありがとう!奏!(ちょろいもんだね)」
…ん?今、すっごい何かまずいもの聞いた気が。
気のせいだよね、うん。気のせい。
「それで?何して遊ぶか決めてるの?」
「うん、じゃぁ行こう」
「は?え、ちょ、雷どこに行くの!!」
そうして。
俺は腕を引っ張られて、雷に連れて行かれた。
どこに行くのだろうか…
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