1階に戻ると、もう海輝と雷が帰ってきていました。



「あ!は、珀!!シスイは…!?」
「どうやら、風邪を引いていらしたようです」
「最近、多いですね」



流行っているのでしょうか。
と海輝は買ってきたものを冷蔵庫に入れていてくれました。




「ありがとうございました、海輝、雷」
「どう致しまして。シスイに何か作るのでしたら、手伝いますよ」
「どういたしまして珀!シスイに氷枕でも持っていこっか?」



いえ。
これは私の仕事。
誰にも譲りません。



「なりません」
「え?」



首を傾げる海輝達。
思わず出た言葉に急いで頭を横に振り、私は二人に笑いかけました。



「…いえ。すみませんが、海輝と雷には、奏達を手伝って頂きたいのです」



奏達は少し遠出をしていて、もうじき帰ってくると思うので。




「大きな荷物でも持ってくるのですか」
「はい。ですからそれを運ぶのを手伝ってください。獅闇はセンターにいますから、途中で引っ掴んででも連れて行ってください」
「…了解しました。雷、行きますよ。」
「…?うん!」



そうです。
シスイ様の看病は私だけで十分。




「…海輝にはバレてしまっていたようですね」




時折顔を出す、私の独占欲。
それでもそれが少し心地よいと思ってしまうあたり、私も心底あの方に溺れているということか。



クスッと笑って私は早速ミルク粥作りに取り掛かったのでした。






(終)


うちの完璧執事さんは少し病んでる一面も見せるかも…笑
主人公ちゃんが大好きっていうことですね!笑





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