所変わってホウエンリーグ、チャンピオンの間。
ダイゴはいつもここで挑戦者と戦っているのか。


シスイはキョロキョロと辺りを見回した。
結構広いし、壁とかも頑丈そうだ。


そう珍しそうに見ていると、ダイゴのクスッと笑う声が聞こえた。




「そんな珍しいものじゃないだろう?」
「んー・・まぁ、ね。久しぶりに来たから」
「確かにね。・・よし、それじゃあ始めようか」



使用ポケモンは2体のシングルバトル。
どちらかのポケモン全てが戦闘不能になった時点で試合終了。


そうダイゴは提案して、メタグロスを呼ぶ。


「メタグロス、審判を頼む」
『はい』


するとメタグロスは一瞬で人の姿になり、フィールドの間に立つ。



「メタグロス、久しぶりね」
「お久しぶりです、シスイさん。相変わらずお美しいですね」
「あ、ありがとう・・」
「こら、メタグロス。口説いてないで審判」
「はは、すみません」



メタグロスはすっと息を吐くと、声を張る。



「これより、チャンピオン、ダイゴとシスイさんのバトルを始めます!!
使用ポケモンは2体。
どちらかのポケモン全てが戦闘不能になった時点で試合終了とします!
それでは・・・・・



始め!!!」



その声と共に両者同時にボールを投げる。



「頼んだよ!ボスゴドラ!!」
「行っておいで、海輝」



フィールドに立つ二つの影。

てつヨロイポケモンのボスゴドラ。
いつくしみポケモンのミロカロス。


相性的には海輝の方が少し有利だろうか。



両者お互いに睨みあい、動こうとはしない。



先手を打ったのはダイゴ。
自信に満ち溢れるような声が、フィールドに響き渡った。




「ボスゴドラ!!かみなり!!」



海輝には効果抜群のかみなり。
だが、シスイは慌てず騒がず冷静に指示を出す。



「“まもる”」



海輝は即座に守るをして、かみなりから身を守った。
そしてすぐ指示を出す。



一発で決める。
シスイはそう呟いた。




「海輝、“ハイドロカノン”」




ものすごいスピードで水の大砲がボスゴドラに向かっていく。
その速さに彼等も為す術なく。
ボスゴドラは吹っ飛ばされ、物凄い音と共に壁に叩きつけられた。



「ボスゴドラ!!」
「ボスゴドラ戦闘不能!!勝者ミロカロス!」



メタグロスの声が響いて、ダイゴは“ゆっくりお休み”とボスゴドラをボールに戻す。
そしてシスイも反動で動けないであろう海輝を“お疲れ様”と戻した。






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