「ごちそうさまでした」


3人が帰ると、リビングでは朝食を食べ終えたシスイと台所で作業中の珀と海輝。
それからソファに座ってテレビを見る獅闇がいた。



「あら、おかえりなさい3人とも」
「「ただいま」」
「ただいまシスイ!ねぇねぇ聞いて!俺アイアンテールついに完成したんだ!!」



そう言って雷はシスイに飛びついた。
シスイもそれを何とか受け止め、ニコリと笑う。



「そう!よかったね!じゃあ今度珀にでも相手してもらいましょうか」
「うん!よろしくお願いします珀!」
「勿論。雷がどれだけ成長したか楽しみですね」


珀も笑って、人数分の紅茶を置く。


「そういえば・・今日はシスイ、部屋から出てるんだね」


奏が向かいに座り紅茶を飲みながら言った。
牙も奏の隣に腰を下ろす。


「ええ。篭りっぱなしじゃ体に毒だって」


ちらりと珀を見る。
珀はその言葉に一つ頷き、シスイの隣に腰掛けた。



「そりゃぁそうだろ。何日も篭りっぱなしで死んじゃいまいかと、心配だったぜ」



獅闇もこちらに移動して、紅茶を啜った。



「あら、私はこの通り元気よ?」
「おう。安心したよ」



そうして。
家族全員、他愛もない話をして盛り上がって。
シスイがいつの間にか作っていたオレンジタルトに舌鼓を打つ間も。




シスイは伝説のことで頭がいっぱいだった。









〜続く〜



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