「獅闇の帰宅祝いー!!今日は俺が腕を振るいましたっ」
「僕も手伝ったよ!!」



得意げに胸を張る奏と雷。
目の前にはふわふわと湯気が立ったオムライス。
上には奏特製のデミグラスソースが綺麗にかかっている。



「雷は卵割っただけでしょー」
「それでもちゃんと手伝ったことになるのっ。それに…じゃじゃーん!!」



雷がテーブルの上に置いたのは、
仄かなピンク色が綺麗な苺のババロア。
上に乗っているミントの葉が何とも可愛らしい。

その場にいた皆が目を丸くした。



「こ、これ雷が作ったの?」



シスイがババロアを覗き込みながら聞いた。
雷はえっへんとさらに胸を張り、頷いた。



「隣のおばさんに教えてもらいながら、全部自分でやったんだー!!綺麗でしょ?」



今日、獅闇が帰ってくるって聞いたから、僕も頑張っちゃった



雷は獅闇に向かって、ウインクを送った。




「ありがとな、雷」
「どーいたしましてーっ」



そうして。
楽しい獅闇帰宅パーティーは幕を開けたのだった。







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