がらくた | ナノ

「おいおい、なまえ」

後ろから肩を叩かれ呼び止められる。

「はい?」
「最近付き合い悪いぞ〜、お前」

むっとしたシュラさんの表情をみて後ずさりする。

「う、だって…」
「ちっとくらいアタシに付き合ってくれてもいーじゃんか」

むっとした表情から一変。にやぁ、と笑ったシュラさんがわたしの肩を抱いてぐいぐいと引き寄せた。

「わ、わ、分かってます、けど」

シュラさんの胸に埋もれそうなんですけど、あの、えっと、わたしはどうしたら…!

「飲もう、アタシと」
「えっ」
「だいじょーぶ、アタシ、潰れない程度にしか飲まないから」
「い、いや、そ、それは遠慮させて」
「ああん?このシュラちゃんの誘いを断る気か〜?」

ぐいぐいぐい、更に引き寄せられて柔らかいものに顔が押し付けられ赤面。こ、こ、この人は…な、な、何がしたいんだ!ほんとに!

「わ、わたしは飲みませんよ?それでも、いいんなら、」
「にゃっはっは、なまえは酒弱いもんなぁ?」
「…弱くないです。苦手なだけで、」
「飲んだらすぐ潰れんじゃん」
「う…つ、つぶれませんもん…」
「かわいいなぁお前」
「可愛くないです!」



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