「燐、寝よっか」
「おう」
「燐とおんなじ布団で寝てもいい？」
「…………は？」
「うん、だから、そっち行ってもいい？」
「な、え、…えーっと…」
「ダメ？」
「ダメじゃ、ない、けど…俺と一緒に、寝るつもりなのか？」
「うん」
「な、何考えてんだ…？俺、男だぞ？」
「知ってる、…けど」
「けど？」
「燐が泣かないように、ずっと手繋いでてあげなきゃ、だから」
「な、泣かねーよ！」
「泣いちゃうよ」
「いやいやいや…」
「燐はやさしいよ」
「え、」
「あの時、剣抜いたの間違ってない」
「なまえ…」
「私は燐の味方だから」
「！」
「だから、一緒に寝よ？」
「ッ、それはダメだ」
「…えー」
「ダメなもんはダメだ、お、俺の…理性とか、理性とか、理性とか…」
「うん？」
「な、なんでもねえ！けどダメ！自分の布団で寝ろって」
「わかった。……じゃあ、手だけ」
「繋ぐ、のか？」
「うん」
「わかった、繋ぐだけ、な…」
「、…あったかいね、燐の手」
「そーか？」



１１０７２４

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