がらくた | ナノ

「子猫丸くーん」
「なまえさん…?」
「つかれた」
「はは、また志摩さんの話し相手ですか?」
「うむ…」

はああ、と大きなため息をついて机に頬をぺたりとくっつけ目をつむるなまえさん。あ、なんか、

「!」
「すすす、すみませ…!あ、あの、その…」

撫でたい。猫みたいだ、なんて。気付いたら既に僕の手はなまえさんの頭の上にあった。ぱちくりと瞬きをして目を開け、驚いたなまえさんと目があった。

「大丈夫だよ、そのままで」
「あ…でも…」
「子猫丸くんにこう、撫でられるの…すきかも」
「!」

えへへ、と微笑んだあとなまえさんはまた目をつむった。



110624