「なんでアタシがアンタみたいなオジサンさんに召喚されなきゃいけないのよ…」
「……お前はなんだ」
「悪魔」
「…」
「悪魔のなまえさんですよ？…って、そんなことも知らずに呼び出してくれちゃったワケ？うっわ、もしかしてアタシついてないかも！」
「…黙れ」
「しかもオジサンだし。どうせなら若いガキに喚ばれたほうが良かったかもー」
「人型悪魔、…お前の能力はなんだ？」
「ふん。無視ってワケですかーまあいいけど！」
「…」
「なまえさんが得意なのは真似事！イミテーションだよ、オジサン」
「やってみせろ」
「構わないけど、アンタの頭ん中ちょっと借りるよ」
「？」
「ほい、ちょっと失礼」
「な、にを…！」
「こうして額をくっつけなきゃ、アタシの能力は起きてくれないの。我慢してよねオジサン、アタシも我慢するんだから」
「…くっ、…」
「あっれぇ？オジサンなーんか顔赤くなってない？ふふ、オジサンも可愛いとこあんじゃ…痛〜〜ッ？！」
「、もう終わっただろう。その真似事の準備は」
「…悪魔様のアタシに頭突きとはいい度胸してんね」
「この紙切れを破けばお前など一瞬で消えることを忘れるなよ」
「…、ハイハイそーですねオジサン！…アタシだって能力は真似事だけじゃないし、舐めないでよねーだ！」
「早くしろ、私が望むものは分かっただろう」
「急かすなって。仰せのままに、仕事させてもらいますよーっと」



１１０６０５

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