「はいはい！雪男！」
「……」
「ゆーきーおー！」
「……」
「雪男ー？」
「…、」
「………奥村せんせー！」
「はい。なんですかなまえさん」
「めんどくさー」
「何か言いましたか？」
「イエ何モ！」
「で、なんですか？」
「あ！そうそう！ここが分かんないです先生！」
「どこですか…？」
「ここー、ってなんか雪男顔ちか」
「…近くないです。気のせいです」
「そう？ならいいんだけどさ、…ここの解き方がさっぱり分からないのだよ！」
「あぁ、これなら簡単ですよ」
「むお！さ、さらに近くな」
「さらに近くなんてなってません。なまえさんが意識しすぎなだけです」
「…雪男の笑顔が真っ黒に見えるのも意識しすぎてるからなのかな…」
「そうです」
「そんなわけないでしょー！雪男がこわい！燐たすけて！」
「なんで兄さ、」

「なまえー呼んだか？」
「燐！雪男がこわいからたすけて！」
「なんでこのタイミングで来たんだよ兄さんの馬鹿」
「は、はあっ！？いきなり馬鹿ってなんだよ雪男！」



１１０５１５

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