シャッフル、シャッフル!


朝の心地がする。ピントが合わない視線の先がやわらかい。けれど、知らない匂いにシンジのぼんやりとした頭が冴えだす。彼は目眩と頭痛と、そして不思議な気怠さに襲われた。なんだろう。体がヘン。そしてゆっくり横を向くと、そこには裸のカヲルがいた。

「△◎$%…!?」

言葉を超えた衝撃の声をあげると隣のカヲルが、う…ん、と寝起きの吐息を漏らした。寝返りをうつと銀髪の寝癖がぴょこんと主張して揺れる。何故一緒に寝ているのだろう。

「おはよう…」

まだ半分眠っているカヲルがそんなシンジに抱きつく。

「君の夢をみたよ」

まるでそれが日常のよう。シンジの内腿にふと、熱いものが当たる。

「ああ、勃起してしまった…」

まさか、と思う。下を見る。

「午前は講義がないだろう?」

寝ぼけた手がちゃっかりとシンジのお尻をくすぐって、その熱いものが、

「もう一度、しよう」

スリスリ。

「うわあああああああ!!」

股間と股間のいちゃつき合いにシンジは絶叫。知らないベッドから飛び降りるとまた、ああ!と叫んで今度は両手で真ん中を押さえてうずくまる。シンジも裸だったのだ。カヲルは最初はキョトンとして、けれどすぐにニタリといやらしく微笑む。

「ふふ。そういうことか」

そう言ってカヲルは、嫌がり怯えるシンジを無理やりベッドに連れ込んだ。はあ、と喜びにうち震えながら。


「ごめん…」

けれど、その後カヲルはシンジに深々と土下座していたのだ。

シンジはシーツのなかでミノムシになっていた。あれからシンジを美味しく召し上がったカヲルだったが、あまりにも処女のようなシンジの振る舞いに、ようやく事態を把握したのだ。愛にまみれた言葉責めをした、事後で。

「君が昨日、羞恥プレイって知ってる?と僕に聞いていたからつい、その感じなのかと」

「僕、そんなこと言わないよ…!」

またグズッと泣き出すシンジにカヲルが慰めようと触れる。するとシンジの体がピクンと跳ねて、不覚にもカヲルは興奮した。

「…以前の君だったら言わなかったね。でも、僕らは大学生で、それなりに大人になったんだ」

まだ体内の快感をリフレインするようなシンジに、なんだか処女を犯してしまった心地になる。申し訳なさそうに眉を下げるカヲル。

「もっと聞かせておくれ。昨日、僕らは何をしていたんだい?」

涙を拭きながらシンジがぽつりぽつりと呟きはじめる。

「昨日は僕が日直で、カヲル君が手伝ってくれたんだ…夕方までかかっちゃって…それで帰り道に僕、君に、親友だと思ってるって言ったんだ。でも、カヲル君は、」

言い返してくれなかった、そうは言えずにシンジはまたヒックと喉を引きつって泣く。落ち込んで寝て起きたら、カヲルと大人の関係である。泣きたくもなる。

「もしかして…中2の夏かい?」

「…うん、」

そこでカヲルはハッとひらめき、気の抜けたように笑い出した。

「ああ、そうか。そういうことか」

ぐしゃぐしゃになって泣いていたシンジが、シーツから顔を出す。

「あの時は落ち込んだなあ、ずっと親友だなんて」


===


カヲルは放課後にがらんと空いた教室にいた。茜色が彼の銀髪を夕焼けの色にする。
彼は置いてけぼりの気持ちだった。いつの間にかシンジもいないし、もういっそ、ヤケクソでプールに飛び込みたいくらいだ。

ずっと親友だよ、という言葉。それは嬉しい響きだと思っていた。なのに。昨日からカヲルにのしかかるのは生きた心地もしないような、重苦しい途方もないもの。

ずっと親友ならもう、発展はない。これが最高の状態。けれど、何かが違う。そうじゃないのだ。カヲルが求めているものは。特に、真夜中や夢の中で彼が少しだけむき出しになった時に感じている願いとは、ズレているのだ。

この哀しみもそうして彼を少しだけむき出しにする。今日は体育があったのに、珍しくシンジは体操着を忘れて帰った。シンジの机に伏せながら、カヲルの指先はそろそろと、その体操着の入ったバッグの紐を緩めていた。

スルスルと布の擦れる音。やがて2枚の衣服が出てくる。ゼッケンを撫でてからおそるおそる顔を埋めると、そこには確かにシンジの匂い。濃い、シンジの匂い。むくむくと湧き上がる熱。そしてもう一枚、短パンの真ん中に鼻をくつけて思いきり吸い込むと、そこにはまぎれもない欲望が立ち上がる。カヲルは、やっぱり、と自分の心に確信した。

「カヲル君?」

しばらくなんとも言えない匂いに溺れていた。カヲルが驚いて振り返ると、そこにはシンジが立っていた。ドアに手をかけ、じっとこちらを眺めている。頭が真っ白になる。

「どうしたの?」

「えっ…と、」

今までにないくらいに慌てたカヲルに怪訝な顔をして近づくシンジ。今日のシンジはなんだか自分の手に負えないくらい大人びていて、見透かされそう。そんなシンジをカヲルは急に遠くに感じてしまっていたのだ。ごまかしのきかないものをごまかそうと立ち上がる。立ち上がって、自分が興奮しているのが筒抜けで、後ずさりするとイスにぶつかり転んでしまう。体操着が床に散らばった。もう逃げられない。現行犯逮捕だ。

「ごめん…」

カヲルは消えそうな声でそう囁く。今日は本当に、どうしてしまったと言うんだ。情けなくて涙目になっているカヲルをシンジが不思議そうに見下ろしていた。大丈夫?と声をかけてから現行犯の証拠を足もとに見つけて、ハッとする。その止まった空気をカヲルは肌で感じて痛くなる。灯った熱が冷えてゆく。目を閉じる。

「もしかして、こんな昔から、僕のことを?」

けれど、カヲルの予想とはまるで違って、シンジは感慨深そうにカヲルを見つめていた。口に手を当て、心打たれたように目を熱く潤ませている。そして尻餅をついたカヲルの前にしゃがみ、まだ少し膨らんでいたカヲルの股間に割って入るように近寄り、秘密を打ち明けるようにして、こう囁いた。

「大丈夫。僕は5年後の僕だから」

そして惚けたカヲルを起こして、テキパキと体操服をしまいだした。その姿に圧倒されて棒立ちになるカヲル。事態が飲み込めない。

「…5年後の君って?」

「大学生だよ。カヲル君も一緒」

「一緒って?」

「カヲル君は未来をカンニングしたい?」

ややあってから、カヲルはコクンと頷いた。

「僕たちは付き合ってるんだ…ただいま同棲中」

尻つぼみに声はかすむ。急に艶かしくなって照れながら語るシンジに、カヲルは全身が脈打つくらいドキドキした。これはどういうことなんだろう。遠回しの告白なのか。それとも…本当のこと?

「同棲って…僕たちは、つまり、その…愛し合っているのかい?」

混乱した頭でカヲルはつい、浮かんだ言葉をそのまま放る。その純情な問いに、シンジは悩ましい顔をしてみせた。

「僕をエッチにしたのはカヲル君なんだからね」

そして熱い溜め息をひとつ。その大胆な発言に、カヲルはひどく仰天する。


===


「あの時の君は本当に5年後の君だったんだね」

カヲルは妙に感動して、瞳を遠い過去に巡らせ記憶のピースをかき集めていた。

「エッチにしたのは僕のせいって…あは!全てつながったよ。ならふたりの初体験はちょっとズレているんだね。君はあの時、2度目だったのか。どうりで…」

嬉しいような悔しいような複雑な心境でシンジを見つめているカヲル。でもやっぱり頭を下げて、

「ごめん。君の初体験をこんな風にしてしまって。でも、慰めになるかはわからないけれど、2度目は本当に素晴らしいよ。君はすごく僕を求めてくれて…」

全く理解ができずにポカンと茹だっているシンジをよそに、うっとりと美しい想い出に浸るカヲル。シンジはシーツから出るために自分の下着を目で探した。すると辺りには見覚えのあるものがちらほら。天体の図鑑にペンペンの貯金箱に、そして、

「望遠鏡がある…」

窓際に古く黄ばんだ望遠鏡があった。それは最近シンジが欲しがっていたものと同じ型だ。

「ああ。それは僕が君の誕生日に贈ったんだよ。1年分のお小遣いでね。けれど高いものだから受け取れないって君が半分出してふたりのものに…ってそうか。僕のこの言葉を聞いて君は貯金していたのか」

カヲルだけがひとりで答え合わせをして浮き沈みしている。なんだか悔しい。

「ねえ、どういうこと?」

「ちょっと待っててごらん」

カヲルは裸のままスタスタと部屋の外へ出た。そのたくましい大人の肢体にシンジはワッと慌てて目を覆う。やがてカヲルは何かを抱えて戻ってきた。

「ほら、これが僕らの歴史だよ」

それはふたりの写真が収まったアルバムだった。その中では少し大人びたカヲルと自分がとても幸せそうに笑っていた。それは夢に描いたような輝きに満ちていた。

「君は中身が過去と未来で入れ替わってしまったようだね」

「え?」

その夢もぶっ飛ぶような発言に、目を丸くするシンジ。

「今は5年後だよ、シンジ君」

「ええ!?」

「僕らの体も大人だろう?」

「わああ!」

毛が生えてる!

「でも大丈夫。君が不思議な感じだったのはたしか1日だけだった。だから明日には君は、14歳の君に戻るよ」

それはほっとする情報。でも、なんだか何もかも嘘みたいだ。未来に来てしまったのも。このアルバムの中の歴史も。

「ねえ、僕たち、もしかして…」

「もしかして?」

いたずらに聞き返すカヲルに、真っ赤に火照ってうつむくシンジ。

「ふふ。君は僕たちの未来を知っていたんだね。そういえば、いざという時に手を引いてくれたのはいつも君だった」

カヲルは懐かしい過去を回顧する。未来から来たというシンジの言葉に半信半疑だったカヲルは、あれからシンジとの恋にだけは不器用で、あくせくと右往左往していたのだ。でもそんな時、シンジはいつも痺れを切らしたようにして力強くカヲルの背中を押してくれた。あの時も、この時も。今思うと、シンジはこの未来が待ち遠しくてたまらなかったのだろう。不遜にもカヲルはそう悟った。そんな健気なシンジの心にピンときて、頬が緩むのを止められない。

「カヲル君、もっとよくわかるように言ってよ」

いつまで経ってもパンツが見つからなくて心許なくシーツに包まっているシンジは、とても愛らしい。両手で抱き上げると怯えてしまう小動物みたいだ。カヲルの中にすくすくとイケナイ心が広がってゆく。

「君に何を教えてあげようかな…」

そういってまたシンジににじり寄るカヲル。キスしそうなほど顔が近くてシンジは唇を甘噛みする。さっきはちゅぱちゅぱ舌の根元まで吸われた。興奮したカヲルの吐息に小さく震え、さっきの快感の再来を予感して、期待と不安の波間に揺れているシンジ。そんなシンジの幼い表情に溜まった唾液を飲み込みながら、大人の色気をまとったカヲルが耳許で、そっと、囁いた。


===


最終下校のチャイムが人気のない虚ろな校舎中に響き渡る。シンジは、懐かしいなあ、と呟いて辺りを見渡した。

「さっきね、あんまり懐かしくて探索してきちゃった。待たせちゃってごめんね。カヲル君ならきっと待っててくれると思って」

「鞄を持ってかい?」

「ちょっとやりたいことがあったからさ」

更に謎めいたシンジがニコリと笑って、帰ろう、と体操着を肩にかける。腑に落ちないことばかりでカヲルの胸にはマーブル模様のモヤがシミをつくってゆく。

「今日の君は、なんだか遠過ぎるよ」

フワッと宙に落ちる言葉。頼りなくて、寂しい笑顔。教室を出ようとしたシンジが振り返る。そんなカヲルをじっと見つめる。

「昨日まで君はそうして僕の目を見ることもできなかった。君はいつも僕の横顔ばかり見ていた。なのに急に…もしかして、割り切ってしまったのかい?」

「割り切る?」

「友達だと」

「どういう意味?」

カヲルは深呼吸をした。吸う口元が震えている。

「僕は君と友達以上になりたいんだ。君と手を繋ぎたい。キスをしたい。それに…体にも触れたい。君はそういう可能性を昨日で捨ててしまったように、僕には、見える」

そんな風に怯えたカヲルをシンジははじめて見つけた。こらえきれずにポロッとこぼれてしまう涙。もう今日はめちゃくちゃだ。シンジ君がらしくないから僕までらしくなくなってしまった。格好悪い。情けない。カヲルは既に、神様、今日という日を抹消してくれ、という気持ちでいっぱいになっていた。

「…僕は君が好きだ」

最後に悔しそうにそう、呟いた。シンジが自分に抱く憧れの視線が恋しい。心変わりの温度差は触れるに耐えない。それは何から何まで勘違いなのだが、カヲルを完全に参らせてしまうくらい、今日のシンジは背伸びしても手を伸ばしても届かない存在だった。寂しい。

「カヲル君からだったんだね…」

ほら、こうして今も意味不明で、不意打ちにうっとりした顔をする。

「告白は僕からだと思ってた」

シンジはカヲルに向かってそっと歩き出す。そして触れそうで触れない距離で立ち止まる。カヲルよりひと回りか細くて背の低い体つき。見上げる瞳は熱っぽく揺れていた。

「こんなかっこいい告白を知るのが5年後なんて、ちょっと悔しい」

そして立ち尽くしているカヲルにとても自然に触れるのだ。指先を、確かめるように。カヲルの手がピクリとなる。じわりと伝わるシンジの熱。そして一瞬、戸惑ったシンジだったが、気がつけば、カヲルをギュッと抱き締めていた。

「今日はごめんね。あんまりカヲル君と一緒にいると口が滑りそうで。でももう滑っちゃったね」

ふふっと笑って、甘え慣れたよう体を擦りつけるシンジに、カヲルはもうくらくらになる。心臓が破裂しそうだ。

「それに昨日もカヲル君といっぱいしたから僕、カヲル君といるとエッチな気持ちになっちゃって」

非常に気になることを言われたが、雰囲気的に聞き返せない。

「僕は明日になると今日のことを忘れているんだ。だけどね…僕はカヲル君が大好きだよ」

大好き、その言葉だけでもう、神様、今日という日は絶対に抹消しないで、という気持ちでいっぱいになる。シンジのやさしい抱擁の中、トクントクンとあたたかい心音が聞こえてくる。それはたとえ重力が逆さまになっても揺るぎない気持ちをカヲルに伝えていた。シンジの背中に添えたカヲルの腕に、力がこもる。

そうしてカヲルとシンジは陽の沈みかけた教室の暗がりで、そっとふたつの心を重ねたのだった。影は密かにひとつになる。


===


「はじめてのキスが14歳だったなんて」

シンジが翌朝、ベッドの上で悶絶していると、カヲルがその腰にしっかり腕を絡ませながら苦々しい声をもらす。

「そして次の日に君はなんにも覚えていないから僕は一週間、夜な夜な泣いていたのさ」

「僕はその間、君からいきなり処女を奪われたことで悶々としていたんだよ…!」

ちょっとカヲルに分が悪かった。

「…君は答えを知っていたから、その後はグイグイだったじゃないか。キスしただろうと聞いたらいきなりビンタされた傷心の僕と違って」

「それはカヲル君がただのスケベなんじゃないかって疑惑を持っていたからね」

なんという言いがかりだろう。けれど初体験で、エッチなことが好きなんだね、と明るいところで辱められたのだからそうなっても当然かもしれない、ともカヲルは思った。

「…それは君の中身がまさか14歳だとは思わなかったからさ。本当に、申し訳ないことをしたよ」

声ばかりは申し訳なさそうでも、顔がちっともそうじゃない。カヲルは思い出しているのか、ばつの悪そうにもじもじと熱っぽい表情でシンジから目を逸らした。

「その後は手を出さなかっただろう?」

「…カヲル君の嘘つき。僕たち結婚なんてしてないじゃないか」

シンジはあの後、5年後のカヲルに現実よりも大さじ1杯甘い嘘を吐かれてしまう。僕たちは結婚しているのさ、と。昨日までその未来を信じて生きてきた。

「それはもう少し先の未来だよ。いずれ本当になるから嘘じゃない」

そんなことを言われてしまうと。怒っていたはずなのに、シンジはとろんととろけてしまう。

「…もう。そんなことばかり言って」

「けれど、あの日はやりたいことがあったと言っていたね。過去に何をしてきたんだい?」

するとシンジはカヲルの腕を解いて立ち上がる。そして自分の部屋からあるものを持って戻って来た。それは、丁寧に折り畳まれた紙切れだった。

「昔の僕へ手紙を書いたんだ」

そして、もう時効かな、なんて呟いてからカヲルへとそれを手渡した。


14歳の僕へ

この手紙はカヲル君には見せないでね。
君は未来でびっくりすることが起きて今とても悩んでいると思うけれど、大丈夫。
カヲル君はすごく僕のことを大切にしてくれてるんだ。
僕もカヲル君が大好きだからいつも一緒にいて幸せだよ。
でも僕らが付き合うまでいろいろと大変だから、未来を知ってる僕が一歩前に出てカヲル君を支えてあげてください。
未来のふたりになるために。

19歳の僕より


「君はこれをずっと持っていたんだね」

「そう。だから僕も書いてきたんだ。これがなきゃ僕から君に告白なんてできなかったよ」

「そうして僕の大告白は今まで闇に葬られていたわけだ」

「だって知らなかったんだもの」

ベッドの淵に座っていたシンジは、寝そべって手紙を読んでいたカヲルにのしりのしりと四つん這いで乗り上げる。その眺めはとても美しくて、昨夜、シンジを目の前にして触れることも許されなかったカヲルには、いささか刺激が強かった。ふたりは久しぶりにパジャマを着ていた。その内側で愛しさが欲望と共に立ち上がる。

「僕と手を繋ぎたいの?」

馬乗りになったシンジが聞く。

「うん」

「僕と、キスしたいの?」

「うん」

カヲルの体が熱くなる。そして、

「僕と…」

そう。カヲルはシンジの体に触れたい。今すぐに。だからもう、言葉を待てずにシンジを抱き寄せ、むさぼるのだ。くるりとふたりの上下を返す。
今は自分が主導権を握りたい。これからの未来はフェアだ。ふたりとも何も知らない。あの日、小さく失った自信を取り戻そうと、シンジのボタンをひとつひとつ外すカヲル。そのカヲルをあの日から変わらない憧れの眼差しで、シンジは今日も見つめている。もう答え合わせのできない今の中で、シンジは期待にトクントクンと心音が、早くなる。
そして手紙は音もなく床に落ち、サイドテーブルとの間、シンジの脱ぎ散らかされたままのパンツの上に重なったのだった。


P.S. カヲル君が好きなら絶対にあきらめないでね!



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