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「仁王さん!」
『…何?』
「私立に行ってしまうと聞いて…っ、あの、好きです!
付き合ってく『無理。』…はい!ごめんなさい!!」
一応精神は男じゃからな。
まあ確かに俺のこと好きになるんは分かる。
美形じゃからな。
前世から自覚しとる。
立海に行く。
そう言っただけでこれとはの。
立海に行くんはそう簡単じゃなか。
じゃからって、今のうちに俺と付き合いたいって…
無謀ぜよ。
『ごめん。恋愛とか、興味ないんだ。』
そう言えば、打ちひしがられる男子。
見てておもろいもんじゃが、ほんまにおまんら、顔しか見とらんのじゃな。
まーくんショックナリ。
「ねぇ雅ちゃん!」
『何?』
話しかけてきたのはお友達の怜美ちゃんじゃ。
今回しか出番ないじゃろうから紹介はええじゃろ。
「なんで立海に行きたいの?」
なんで…か。
確かに、二度目の人生。
立海に行かなければならないなんてきまりはないしの。
それでも俺が立海に行きたい理由。
それは、
『会いたい人たちがいるんだ』
幸村、真田、参謀、やーぎゅ、まるい、赤也、ジャッカル…
テニス部に俺が入ることはできん。
それでも、もう一度みんなのテニスを近くでみれるんじゃったら。
俺は立海を選ぶ。
「へー!頑張ってね!!」
『ありがと』
少し、寂しい気もするけどの。