串団子と心太を心ゆくまで堪能し、二人はそろそろ店を出ようかと腰を上げる。 銭入れを取り出したナマエの手を制したのは、他でもない義勇だった。 「ちゃんと払わせてください」 「いらない」 それだけ言うと義勇は卓上に代金を置く。 団子四串と心太二杯でいくらだったかと暗算したナマエは、そこに置かれた金額が実際に払うべきものより多いことに気づいた。 「この前あれだけ貰ってしまったから。ここの団子は美味いからこれからも続けてほしい」 義勇は踵を返し、戸口に立つ店主に声をかけに行く。 片身替りの背中に置いていかれぬよう、ナマエは僅かに遅れて義勇を追った。 卓上に、ほんの気持ち分ではあるものの小銭を追加して。 暁に鳴く 拾壱 外に出る時にナマエとすれ違った店主の額には汗が浮かんでいた。 どうやら沢山の注文が入ったらしい。 店主はぶつぶつと蓬団子十本、餡団子十五本……と呟きながら店の奥に入っていった。 店の外に出てすぐのところで、義勇が一人立ち止まっている。 ナマエがその手に注目すればそこには笹の葉で包まれた何かが乗っていたので、頼んでいた持ち帰り用の餡子は無事に受け取ることができたのだろう。 義勇が見下ろす先には、軒下の縁台に腰掛けて団子を頬張る隊士の姿があった。 その隊士にはナマエも見覚えがあり、それどころか彼女の出立ちは一度見たら忘れられないもので。 しかも彼女の隣にはもう一人、白と黒の縞柄の羽織が見えた。 二人の顔を確認すると、ナマエは慌てて背筋を正し頭を下げる。 「恋柱様、蛇柱様!こ、こんちには!」 初めましての方が良かっただろうかと悩んだものの全くの初対面でも無く、緊張しつつも苦肉の策で平凡な挨拶を述べたナマエだった。 一般隊士の側は柱を知っていようとも向こうからは知られていないということは多々ある。 しかし恋柱・甘露寺蜜璃は花の綻ぶような笑顔を浮かべ、ナマエに向けて片手を伸ばした。 「あーっ、ミョウジさん!こんにちは!ほら伊黒さん、麗と夕庵の」 「ああ分かっているよ甘露寺。しかし何故冨岡、お前がミョウジナマエと一緒に居るんだ」 「やだっ、冨岡さんもしかして……っ」 ナマエがいつ頭を上げようかと考えている間に話はどんどん進んでいってしまう。 しかも蜜璃とその隣で義勇に鋭い視線を向ける蛇柱・伊黒小芭内は何故ナマエたちが甘味処から連れ立って出てきたのかを真っ先に指摘するものだから居心地が悪い。 「お前のような仏頂面で愛想の悪い男が、その女と団子で一服していたとでも言うのか?」 「後半はその通りだが、俺は仏頂面でも愛想が悪いわけでも無い。あと心太も食べた」 「心底どうでも良い……」 げんなりした表情の小芭内は、これ以上話したくないと言わんばかりに顔を背けた。 対照的に、蜜璃は串に残った団子を頬張ってからナマエに笑顔を向ける。 「ミョウジさんとこんな所で会えて嬉しいわ!いつも麗から話は聞いてるの」 「私の方こそ嬉しいです、恋柱様。名前を覚えていてくださったなんて!」 ようやく顔を上げたナマエは、近くの木に止まっている鎹鴉の麗を見上げた。 ナマエは頭に花飾りをつけた麗から、蜜璃には大層可愛がられていると聞いている。 先日も恋柱邸で茶会を行い、蜜璃が育てている蜂の巣から取った巣蜜を食べさせてもらった話を聞いたばかりだ。麗と話すと、いつも小腹が空いてしまうと思うナマエだった。 「麗からは恋柱様のお側にいると毎日楽しいと聞いてます。鎹鴉を大切にしてくださって、本当にありがとうございます」 「まあ!私の方こそ話し相手になってもらって毎日楽しいの。あの子を育ててくれてありがとう、ミョウジさん」 鎹鴉を送り出した身としては何よりも嬉しい言葉だ。 柱程の立場にある蜜璃からそう言われて、ナマエは思わず感極まり蜜璃の手を取る。 「身に余る光栄なお言葉です!ありがとうございます!」 少し前に隠たちに驚かれてしまったから、余計に蜜璃の言葉はナマエの胸に染み入るものだ。 おそらく若くまだ歴の浅い隠であろう彼らに罪はないと分かりつつ、あの出来事はやはりナマエの心の奥底で尾を引いていた。 「おい、甘露寺が驚いているじゃないか」 突然ナマエに手を握られて、蜜璃は目を丸くしている。 小芭内が横から不快な声色でそう指摘したので、ナマエは慌てて飛びのいた。 「あっ、申し訳ありません!嬉しくてつい……」 「いいのよミョウジさん。私の方こそ、そんなに喜んでもらえると思わなくて驚いちゃったの。ごめんなさい」 「いえっ、私が舞い上がってしまって……!」 謝る蜜璃に向けてナマエは顔の前で大きく手を振る。 そのやり取りを小芭内は生暖かい眼差しで見ていたが、義勇と言えば始終無言でナマエの後ろに立っていた。 しかしナマエが少し落ち着いたところで、一歩近寄ると黒い羽織の背中に声をかける。 「良かったな」 「え?あ、はい!冨岡さんも、ありがとうございます」 義勇がこの甘味処に連れてきてくれなかったら蜜璃たちとの出会いはなかったはずだ。ナマエが振り向くと、目が合った義勇は小さく頷く。 この時初めてナマエは気がついた。義勇はおそらく、煉獄家での出来事で意気消沈していた自分を元気付けようとしてくれていたのだと。 じわりとナマエの胸の奥に温かいものが広がる。 面と向かって告げられることは無いが、その心遣いは確かにナマエの中に残っていた苦いものをほろほろと溶かした。 ナマエはその不思議な感覚に、言葉を発することも忘れて紺碧の双眸を見つめる。 あまりに真剣な眼差しを返され、義勇はまだ何かあるのだろうかと首を傾げる。 すると、そんな二人を見ていた小芭内がわざとらしく咳払いをした。 「お前たち、いつまで俺と甘露寺の前に立っているつもりだ?」 「すみません蛇柱様!すっかりお邪魔してしまいました!」 はっと我に返ったナマエは背筋を正し、気をつけの姿勢を取る。 その後ろで、義勇はまだ不可解な表情を浮かべていた。 「そろそろ失礼しますね。お二人でお寛ぎのところ、割って入ってしまい申し訳ありませんでした」 「ううん、ミョウジさんとお話しできて良かったわ。ね、伊黒さん!」 「まあ、甘露寺が言うならそう言うことにしておこう」 小芭内の言葉に呼応するように、彼の肩に乗った白蛇の鏑丸が細い舌先を揺らす。 それが別れの挨拶なのかは分からなかったものの、ナマエは鏑丸にも小さく会釈をしてから義勇に歩み寄った。 「行きましょうか、冨岡さん」 義勇はああ、とだけ返すと柱の二人を一瞥してから歩き出す。 同僚なのだからちゃんと挨拶をすれば良いのにと思いつつ、蜜璃と小芭内に声をかけてナマエも歩き始めた。 「まったく、相変わらず無愛想な奴だ」 小芭内は去っていく二人の背中に盛大な溜め息をつく。 その隣では蜜璃が、彼とは対照的に目を輝かせていた。 「冨岡さんも隅に置けないわ〜!やっぱり二人は恋仲なのかしら?」 「それはないだろうね」 「ええっ?伊黒さんにはそう見えるの?」 驚く蜜璃を尻目に、小芭内は鏑丸を撫でながら豆粒ほどに小さくなった義勇とナマエを眺める。 「だってあの冨岡だぞ、甘露寺」 せいぜい何かのきっかけで少し他の隊士より仲が良いだけだろうと小芭内は付け加えた。 現状まさにその通りなのだが、蜜璃は少し納得いかない様子だ。 「そうなのかしら?あんなに柔らかい雰囲気の冨岡さんは初めて見たのに」 彼らが目を凝らしても、既に二人の姿は見えなかった。 「それにミョウジさんだって……」 蜜璃が言い終わる前に、店主が追加の団子を五皿運んでくる。 白い湯気に包まれた焼き立ての串団子に手を伸ばしながら、蜜璃は頭の中だけで続きを呟いた。 ──どちらにせよ、恋してる人の表情って本当にキュンとするわ! 一方その頃、義勇とナマエは夕暮れの大通りを並んで歩いていた。 ナマエはふわふわとした気持ちを引きずったまま、地面に伸びる自分たちの影を見つめている。 自分のものよりも長い影には、時折視界に映り込む寛三郎の小さな影が重なった。 「甘露寺と話したのは初めてだったか?」 腕に止まった寛三郎を撫でてから、義勇はナマエに問いかける。 そもそも一般隊士が柱と話す機会は継子や蝶屋敷関係者を除けば少ないので、ナマエは勿論だと言わんばかりに強く頷いた。 「はい。というより、柱の方できちんとお話ししたことがあるのは冨岡さんくらいですよ」 「そうなのか」 それもそうかと納得したらしい義勇は、また静かになり淡々と歩み続ける。 その斜め後ろを早足で着いていくナマエは、蜜璃と小芭内とのやり取りを思い浮かべた。 「恋柱様と蛇柱様は相思相愛なんですね」 すると義勇は突然立ち止まる。 何事かと驚いたナマエも足を止めると、目の前で義勇が目を丸くしていた。 「相思相愛……?」 「え?違いましたか?」 義勇が首を捻ったので、ナマエは見当違いなことを言ってしまったのかと考える。 しかし何度思い返してみても、柱二人の様子は仲睦じく互いを大切に想いあっているとしか思えない雰囲気だった。 「私にはそう見えましたけど……」 すると義勇は少し考え込む素振りを見せたものの、やがていつもの無表情に戻る。 「分からない。そういうことは考えたこともないから」 ナマエも、義勇の呟きに呼応し頷いた。 「確かに、別世界の話っていう感覚はあります。家族も居ないから嫁入りすることを強いられもしないし」 ナマエほどの年頃であれば、夫どころか何人も子がいるのが普通だ。 しかしながら天涯孤独の上に鬼殺の道を歩むナマエたち隊士は、そういった世間の理から外れて生きていた。 音柱・宇髄天元を始め妻帯者も勿論いるが、皆産屋敷家に遺書を託し、常に死と隣り合わせで戦っている。 鬼殺隊士という身分は、世帯を持つのに適したものとは言えなかった。 「私も恋柱様も、この道を選ばなければお見合いしてどなたかの妻となって子を産んで……という人生もあったのでしょう。 でも、その枠から外れているからこそ自由に好きな人と一緒になれるという面もあるかもしれないですね」 ナマエは、小芭内と肩を並べ幸せそうに団子を頬張っていた蜜璃の姿を思い出す。 そして、きっとあの笑顔は好いた人の前でしか見せないものだろうと考えた。 それは、とても素敵なものだったと思ったのだ。 義勇は何も言わなかったが、静かではあるものの興味深そうにナマエの話を聞いている。 縁がない癖に恋愛について語り出してしまった手前もあり、沈黙が続くことはナマエにとって気まずいものだった。 なので、異性かつ目上である義勇にするべき話ではないと思いつつもナマエは喋らずにいられない。 「憧れがない訳じゃないんですけどね。 そもそも、誰かに懸想するという気持ちが分からないので……」 もし仮に自分が恋に落ちたとして──ナマエは持てる知識を振り絞って想像してみようとする。 しかしそのナマエがあまりに険しい顔をし始めたので、しばらくの間主の足元で様子を伺っていた三統彦は目を瞑り首を横に振った。 そして、ここは一つ話題を前進させてやろうと遂に嘴を開く。 「義勇ハドウナンダ?オマエサンハ随分女ニ受ケソウナ顔立チヲシテルジャナイカ」 「こら三統彦、失礼なことを」 ナマエは慌てて三統彦を地面から拾い上げる。 三統彦はどこ吹く風で、寛三郎に向けて「爺サンモソウ思ワネェ?」などと問いかけた。 主の外見を褒められていると感じ、寛三郎はうんうんと頷いている。 「……そういうのはよく分からない。俺も、ミョウジと同じだ」 ナマエや義勇だけでなく、鬼殺隊の若者たちには同じ事を言う者は多いだろう。 まだ少年少女の域を出ない頃から鬼殺の道を歩んできた剣士たちは、一般的な年頃の男女とはまるで違った価値観を持って生きているのだ。 分からない同士で話して埒があく訳もなく。 義勇とナマエは沈黙し、どちらからともなく歩き始めた。 ナマエは再び蜜璃と小芭内の姿を思い描き、その光景と二人の関係性の尊さを噛み締める。 「好いた人に好かれるのって、奇跡ですよね」 まだ三統彦を抱いたまま、ナマエはぽつりと呟いた。 「自分ばかりが好きでも駄目じゃないですか。でも自分の事を好きになってくれる人を好きになる、ってのもなかなか難しそうです」 「確かに、そうかもしれない」 義勇はナマエの言葉を受けて神妙に頷く。 恋愛に限らず人間関係全てに言えることだと思えば、少しは理解できたらしい。 義勇が同意してくれたことを確認し、ナマエは続ける。 「でもきっと、価値観が合う人を好きになった方が幸せだろうし長く続くでしょうから……結局はそういう人を好きになると思うし、私を好きになってくれるんだろうなって気はします。勿論、仮定の話ですけど!」 ナマエはまだ何も言われていないにも関わらず、大袈裟に最後の一言を付け加えた。 義勇はというとナマエの顔を一度見て、顎に手を当てる。 「ならミョウジはどんな相手だったら価値観が合うと思うんだ?」 「ええ、私ですか?」 「そういう相手が欲しくて探したいのかと思った」 大真面目に言われてしまい、ナマエは却って恥ずかしくなった。 これではまるで恋愛に飢えているようではないか、しかもそれを上官にあたる柱に指摘されたのだからここに穴があったら入りたい。 そう思い、ナマエは大きく首を横に振る。 「そういうわけじゃないんですよ!ただちょっと考えてみただけなんですよ、本当に」 「そうなのか。何か閃いたのかと思った」 「閃いたって……。冨岡さんこそ、これだけ話していて何か思いたる節は無いんですか?」 ナマエはなんとか自分から話題を逸らしたかった。 すると義勇は無表情のままうーんと考え込む仕草を見せ、切長の目を細める。 「思いつかない」 「ですよねー……」 「例えばどういうものを挙げればいいんだ?」 「そもそもそこからなんですね、成る程」 義勇の言葉に妙に納得したナマエは、今度は自分が考え込む番になった。 「そうですね……優しいけれど強い人、とか?」 ナマエは頭を捻りながら、もし自分が好きになるとしたら恐らくこんな人だろうと思う像を挙げていく。 「いばらない人。あとは……お金や異性関係にだらしない人は嫌ですね」 「なるほど。それがミョウジの求める人物なんだな?」 「敢えてそう口に出されるととても恥ずかしいですね……」 義勇はあくまで真面目に言うものだから余計にナマエは萎縮した。 ぎゅうっと三統彦を抱きしめると、腕の中の鴉は盛大な溜息を吐く。 「……村田は?」 「はい?」 突然、義勇がぽんと手を叩いた。 ナマエは何故ここでいきなり同期の名前が出てきたのかと思い素っ頓狂な声を上げる。 「前に、村田は性格が良いと言っていたよな?それに鬼殺隊士だから価値観も近いだろう」 義勇は我ながらいい事を言ったと言いたげに、うんうんと頷いていた。 対するナマエは口を半開きにしたまま瞬きを繰り返す。 「え?村田くんですか?」 「年も近いはずだ。強いかどうかは……階級はお前とどちらが上だ?」 「一応、私ですね……」 「……そうか」 目論見が外れたと思ったのか、義勇は口を尖らせた。 その肩に止まった寛三郎は全く状況を理解していなかったが、三統彦の方は再び溜息をつく。どうもこの二人のやりとりを見ていると疲労感が溜まっていくなと思っているところだった。 しかしナマエは義勇がことのほか真剣に自分の話について考えてくれていたのだと思い、胸の奥でその心遣いに感謝する。 前に村田の話をしたことを覚えていてもらっていたのも、純粋に嬉しかった。 「村田くんは確かに性格が良いし、位は私より低くても鬼殺隊にいるからにはやっぱり強いと思うんですよ」 苦笑を浮かべてはいるものの、村田について語るナマエの声色は明るく柔らかい。 「気遣いもできるし、礼儀正しいし……まあ、もう少し強気になればいいのにと思うこともありますけどね」 先日の柱合会議の際も、半泣きで柱たちの元へ連れて行かれる村田をナマエは目撃したばかりだった。 「本当に良い人ですよ、村田くんは。だからこそ私には勿体無いですって」 「そうなのか?」 「彼にはもっと明るくて可愛くて、村田くんを引っ張っていってくれるような人がきっと現れますから!」 あの少し気弱な同期にはそんな人が似合うに違いないと、ナマエはまだ見ぬ村田の恋人に想いを馳せる。 本人が知ったら恥ずかしがって怒りそうだが、勿論ここに村田はいない。 義勇はまだ納得し切っていない様子だったものの、否定することもなければそれ以上追求することもなかった。 しばらくまた無言のまま肩を並べて歩く二人。しかし少し前までとは違い、二人はそれぞれが似たような違和感を抱えていた。 勿論互いにそれを確かめる術もなければ、相手の考えていることすら分からなかったが。 ナマエは三統彦のぬくもりを感じながら、先程義勇に村田は恋人にどうかと薦められたことを思い返している。 共通の知人ということでその名前が出たこと自体は不自然とは思わなかったものの、何故か胸の奥に靄がかかったような気持ちになっていた。 義勇の方も真っ直ぐ道の先を見据えているが、やはり彼の頭の片隅には先程の話の残滓がちらついているようだ。 ナマエが懸想する対象を探しているのかと思っていたから、彼は自然と共通の知り合いでもあり最近人となりが明確になってきた同期の名を口にした。 ナマエが羅列した人物像にも大分当て嵌まっていたし、そもそもナマエは村田と仲が良いと聞いていたからだ。 しかし何故か──本当に何故かは分からないが、義勇はどことなく引っ掛かりを感じ、まるで魚の小骨が喉に刺さったような違和感だけが拭えないでいる。 それはナマエが村田は自分に勿体ないと卑下したからなのか、それとも別の理由なのか。 煉獄家での出来事から落ち込みを隠しきれないでいたナマエに、彼女が以前気に入った様子を見せた団子を食わせてやろうと思ったことが関係しているのか。 その全てが、義勇の頭の中で複雑に混ざり合って解けずにいる。 まだ、蕾は小さいままだ。 [back] ×
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