年末のある日、カードキャピタルに何も知らされずに集められた
アイチ,櫂,三和,カムイ,ミサキ,レンの6人。

「俺たち5人は分かるんスけど、何でこいつがここに居るんですか!」
「んー、そういえばどうしてですかねー」
「レンさんも呼ばれたって事は相当の事だよね...一体何だろう?」
「俺も知らないし...櫂は?」
「さぁな。ミサキなら何か知ってるだろ」
「残念だけど、私も何も知らないわ」
「ミサッキーも知らないんですか〜」

心底ガッカリした様に口を尖らせるレンにミサキはー

「うるさい」
「くぁーい、怒られちゃいましたー」
「お前は黙れ。そして離れろ」
「むぅー」

櫂に抱き付くレンを、アイチは"羨ましいなぁ"と思って眺めていた。

「ってことは、皆知らないって事だよな」
「そうみたいですね」
「それで、どうします?呼んだ本人もまだ見たいですし」

パッ

カムイが言い終わると同時に店内の証明が消えた。
ん?なんだ??と皆が慌て始める。
暫くすると、一ヶ所だけ明かりが灯った。
するとそこには呼び出した張本人、キャピタルの店長こと新田新ェ門が映っているモニターが有った。

「やぁー皆さん、お忙しいところ集まって頂き有り難う御座います!突然ですがここで、集まって頂いた皆さんには座禅をしてもらおうと思いますっ」
「はぁー?!何で俺たちがそんなことしなきゃいけねぇーんだ!ってそもそも座禅って何だよっ」
「それはですねー」

プツッ

「シンさんの話はいつも長くなるから...。それより、カウンターにこんなものが有ったんだけど」

ミサキが差し出したのは一通の封筒。もう一方の手にはリモコンを持っていた。
早速その封筒の中身を確認すると、ある場所を赤丸で囲み"ココ!"とだけ書き込まれた一枚の地図だった。

パッ

「ミサキさん、いきなり消すなんて酷いですよー!」
「うわっ!ビックリしたー、いきなり点いたり会話できてたり、なんなんだよっ」
「三和、気にするな」
「ところで、カウンターに置いてあった封筒は見ましたか?」
「この地図ですか?」
「そう!それですっ」
「この地図がどうかしたの?」
「はいっ♪まず皆さんは、その地図の示す場所に向かって下さい」
「もしかして、そこで座禅って言うのをするんですかぁー?」
「そうですよー♪向こうに着いたら担当の方がいるはずですから、その人の指示に従って下さい。それでは、頑張って下さいねっ」

プツッ

「...消えたな」
「消えちゃいましたね」
「リモコンも使えないわ」

ボタンをポチポチと押していたミサキが言うと
6人の間に沈黙が置かれた。





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